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トヨタが言うJPNTXIを改良した・・・片腹痛いワ(傍ら痛し)

 今回は「トヨタが言うJPNTXIを改良した」を書こうと思います。

 先頃、国交省の大臣がトヨタのジャパンタクシーに車椅子を使って試乗を体験した様です。試乗した車は最新モデルの様です。

 大臣は改良される以前の旧モデル見た様で、感想は「進歩しているんだ」・・・デス。草

 要は、車の進歩では無く乗降用スロープ板を改良しただけのジャパンタクシーを見て「進歩しているんだ」とは、大臣はジャパンタクシーの問題の本質を理解しているか疑問です。草。

 換言すれば、乗降用スロープが僅かに改良されただけで「進歩」とは片腹痛いワ、デス。
全タク連の川鍋氏も「兎に角時間がかかる事は理解して欲しい」と言っています。

 トヨタのジャパンタクシーのプロジェクトリーダーは、「手準を書いたラベルを車内の見える位置に貼り付けるなど、工夫を重ねた点をアピールした」様です。

 換言すれば、改良では無く「工夫」をした事をアピールした事になります。大臣の発言は、「乗降用スロープが進歩しているんだ」で、決してジャパンタクシーが進歩している訳では有りません。

 工夫された一部改良車では、メインとなるスロープ(スロープNo.1)を従来の折りたたみ3枚折りから2つ折りに変更。長さを延長し、収納袋を廃止、フロアへの固定をワンタッチ式に変更。歩道などで使う延長用スロープ(スロープNo.2)を折り畳み式から樹脂製の一体ステップへ、スロープNo.1との結合を簡易化、車内の車いす固定ベルト、延長ベルトをカーペットのポケットに収納するなどを行って作業の簡素化を図った様です。。これにより作業工程が従来の63工程から24工程へと削減されたそうです。

 正にスロープの設置方法の「工夫」で、ジャパンタクシーの「改良」では有りません。
抑々、大臣は道路幅員3mでジャパンタクシーが車椅子を乗車させる事が出来ない事を分かって無い様な気がします。

 ジャパンタクシーの全福は1,695mmでスロープの長さは1,100mm、車椅子については手動車椅子、電動車椅子それぞれについてJIS(日本工業規格)により決められています。それによると、全幅は700mm以下、全長と全高は1200mm以下となっています。平均的な車椅子の長さは950mm~1,100mmなので仮に1,000mmと仮定すると、1,695mm+1,100mm+1,000mm=3,795mm≒4mが必要になり3m幅の道路では・・・無理デス。

 前にも書きましたが、ユニバーサルデザインには7つの原則があり、その1つに「利用のための十分な大きさと空間が確保されていること。(接近や利用のためのサイズと空間)」が有ります。

 ジャパンタクシーがUDで有るなら、車椅子で乗車するには、上記を満たす必要が有ります。が、道路から乗車するのには最低4m道路では無いと乗車で出来ないジャパンタクシーのどこがユニバーサルデザインなのか首を傾げたくなります。

 翻って国交省の大臣は、単にスロープが改良されただけを見て、「進歩しているんだ」とは、大臣は事の本質を理解していない様な気がしますが・・・苦草

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