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乗車時間割合

 今回は「乗車時間割合」を書こうと思います。

 前にソニー連合の調査では東京のタクシーの平均乗車時間は18分の様だと書いた記憶が有ります。

 今回JapanTaxiとモブの事業統合の発表の記者会見の場で、DeNA側は事業統合の背景に①「日本は配車アプリの後進国」、②「乗りたいという時にこそ使いにくい状態」、③「乗務員の高齢化・車両台数の減少」、④「低い乗車時間の割合・20%~30%」、という事を挙げていました。

 乗務時間は隔勤に場合は法定限度299時間ですが、これは法定限度であってこの数字が勤務時間にはなりません。上記④の「低い乗車時間の割合・20%~30%」の乗務時間は何を元にして「低い」と言っているのかが分かりません。要は、乗務時間は人それぞれで、長く乗務する乗務員や短い時間しか乗務しない乗務員もいます。

 自分の勤務する会社では、隔勤の勤務時間の最低限度が14時間と決められています。他社の数字は分からないので14時間を基本に考えてみます。

 「1日の労働時間に対する乗車時間割合」が20%~30%なので、仮に25%とすると、14時間×25%=3.5時間になり、210分が乗車時間になります。仮に前記した様に平均乗車時間を18分とすると、210分÷18分≒12組になります。要は、・・・少なすぎます。

 昨年の12月の京浜交通圏の実績は、走行キロ255.9㎞、実車距離114.13㎞、実車率44.6%、乗車回数29.7回、税込営収47,794円、稼働率76.5%となっている様です。

 仮に、1日21時間乗務で休憩3時間を取り、実質MAXの18時間労働をしたとすると18時間×25%=4.5時間になり270分です。これでも270分÷18分=15組にしかなりません。

 どうも20%~30%の数字が見えて来ません。草

 雑に纏めると、乗車回数29.7回×平均乗車時間18分≒534分、約9時間になります。9時間÷18時間=50%になり、実車率の44.6%に近づきます。1回当たりの乗車距離は114.13㎞÷29.7回 ≒3.8㎞なので、時速20㎞と仮定すると3.8㎞を走るのに11分かかります。時間メータ割合を20%とすると合計13.2分かかる事になります。そうすると13.2分×29.7回≒392分=6.5時間になり、6.5時間÷18時間≒36%になるので、30%により近づきます。

 長々と書いてきましたが、何れにしても乗務時間が分からないと20%~30%の数字は分かりません。その辺を説明して欲しかったナ~。草

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