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京浜交通圏初乗り短縮・・・「三方よし」って・・・っは?

 今回は「京浜交通圏初乗り短縮・・・三方よし・・・っは?」を書こうと思います、

 この「初乗り短縮三方よし」の発言は、京浜交通圏タクシー適正化・活性化協議会で県タクシー協会の経営委員が初の地短縮の経緯、狙い、目的について説明した時の発言です。

 三方とは言わずもがな、経営サイド、乗務員、そして乗客です。

 先ず乗客には「実現すれば初乗り500円・加算100円の分かり易い運賃になる。利用者にも還元できる」と言っていますが、全く意味が分かりません。乗客に何を換言するのか全く分かりません。分かるとすれば分かり易い運賃体系です。500円の次は600円、次は700円と料金は障割りや遠割を除けば料金は全て100円刻みになります。

 これはむしろ乗務員にとってはGOODな事です。釣銭で用意する金種がへります。先ず10円玉や50円玉はそれ程必要が無くなります。逆に100円と500円玉は用意する数が増えます。あとワンメーターの730円で1,230円出される事により面倒臭い釣銭の計算をする事が減ります。1,810円で2,310円を出される様な時です。が、料金体系が100円刻みになった事でどの様なメリットが乗客に有るかさっぱり分かりません。

 問題なのはこの次の発言です。「事業者には安定した経営基盤強化」と言っていますが、暗に「営収(売り上げ)が上がる」と言っている様に思います。逆に利用者には「料金が高くなる」と言っていると様なものです。

 乗務員には「利用者に沢山利用してもらえば収入増になる」と言っています。これも初乗り短縮で利用者増える事を前提にした発言です。

 これは、初乗り短縮→料金の引き下げ→利用者の増加→営収の増加により収入増=乗務員にもGOOD、の図式で表せますが、実際は、初乗り短縮→実際は料金の引き上げ→利用者の減少→営収の減少=乗務員にとってはBAD、な事になってしまいます。

 あくまで初乗り短縮で「利用者に沢山利用してもらえる」事が前提の発言です。

 これでは初乗り短縮は、落語の「三方1両損」です。本来の「三方よし」は近江商人の格言の、「売り手よし」、「買い手よし」、「世間よし」を表す言葉です。落語の「三方1両損」は美談で語られるものですが、今回の初乗り短縮は、美談では無くそのままの意味の三方=乗客、事業者、乗務員=損、をする結果になるのでは・・・?

 三方よしではなく、三方悪・・・草

 この中に名奉行の大岡越前はいません。草

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