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群雄割拠の配車アプリ市場

 今回は「群雄割拠の配車アプリ市場」を書こうと思います。

 前回、「タクシーは、目的地に利用客をより早く、より効率的に送り届ける、新しいモビリティーサービスが必要と考え、アプリで呼び出し可能なタクシー車両が増えるほど、利用客の利便性は高まるので、配車アプリを提供する企業はより多くのタクシー会社を仲間に引き込もうと躍起になる」と書きました。

 日本交通グループのJapnTaxiは、全国で6万台が利用しその内日本交通グループは約5,400台の様です。トヨタ自動車から75憶円の出資を受け、他にNTTドコモ、KDDI、韓国のカカオ、シンガポールのグラブと提起しています。このトヨタはウーバーとも提起しています。

 そのウーバーと第1交通と提携協議をお行っていて、滴滴出向は末に提携済みです。又そのウーバーと滴滴出向にはソフトバンクが出資しています。

 ソニー・タクシー7社連合は「みんなのタクシー」という会社を設立しました。約1万台の車両を有しています。アイボでなどで培ったAI技術を配車サービスに活用するそうで、AIで配車や需要予測に関するサービスのあり方などを検討し18年度中にも提供を始める予定の様です。

 DNAは神奈川県タクシー協会と組み、「タクベル」というアプリを開発し、AIを活用した需要予測を追加する様で、全国展開を視野に入れている様です。

 NTTドコモはその名も「AIタクシー」で勝負です。これはタクベルと同じく需要予測を搭載し、「AIタクシー」は、現在から30分後までの未来のタクシー乗車需要の予測結果などのデータをオンラインで配信するサービスのようです。2018年2月15日に日本全国で提供を開始します。東京23区、武蔵野市、三鷹市では東京無線タクシーが1,350台、名古屋市ではつばめタクシーグループが1,150台で「AIタクシー」を活用した運行が順次開始されました。

 AIタクシーは、タクシードライバーの高齢化や人材不足が叫ばれ、「新人でもすぐに結果が出しやすくなれば、新たなドライバーを確保しやすくなるのでAIないか」というのがNTTドコモの考えの様です。背景には、現在のタクシー会社のほとんどが歩合制を採用していて、売り上げが自らの収入に直結するというタクシー業界の旧態依然の構造があると感じます。

 東京無線タクシーでの実証実験に参加した新人ドライバー16人は、他のドライバーと比べて、1人1日あたり3,115円の売り上げが増えたといいます。隔勤だと思うので、1日に換算すると約1,500円、歩率60%とすると、1日900円の収入アップです。・・・

 右を見ても左を見てもAIで需要予測です。ドコモのAIタクシーの考え方、すなわち「売り上げが自らの収入に直結するというタクシー業界の旧態依然の構造」の考え方がAIタクシー導入の根底にある様に感じます。

 運転手の売り上げが自らの収入に直結するという事は、会社の収入にも直結です。運転手の事を考えてAI導入の様ですが、運転手が「稼いでくれないと困っちゃう!」というタクシー会社の声が聞こえそうです。

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