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横浜・平成29年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況

 今回は「横浜・平成29年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」を書こうと思います。

 最も気になる賃金は、月間給与は299,000円、 年間給与3,558,000円、 年間賞与259,000円の合計年収3,847,000円でした。因みに運転手の平均年齢は59.6歳です。

 東京はで月間給与は334,300円、 年間給与4,011,600円、 年間賞与173,500円の合計年収4,185,100円で、月の賃金では平均では35,300円、年収では164,600円東京の方が良い様です。

 良いと言っても月の平均で約14,000円良いだけで、断然「東京の方が良い」とは言えない様です。14,000円は13出番だと1日約1,000円位しか変わりが有りません。1日1,000円という事は、歩率60%で考えると営収は約1,600円になります。極端に言うと東京は1日ワンメーター2回分くらい横浜より良いだけです。しかし月間労働時間は横浜の200時間に対して東京は186時間になります。

 時給計算をしてみます。横浜の年間労働時間は200時間/月×12ヵ月=2,400時間で、3,847,000÷2,400時間/年=1,600円/時間、東京は186時間/月×12ヵ月=2,232時間なので時給は4,011,600円/年÷2,232時間≒1800円/時間になり、東京の方が時給換算で時間当たり200円良い様です。換言すれば、横浜の運転手は時給1,600円、東京の運転手は時給1,800円です。若干ですがコンビニの店員より良いカモ・・・です。

 横浜の運転手があと1,600円の営収を増やせ歩率60%として東京の平均値になります。同じタクシー運転手で比べてもしょうが無いので、他業種と比べてみました。

 横浜の全産業男性労働者の賃金の平均は、平均年齢は43.4歳、月間労働時間182時間、月間給与398,700円、 年間給与4,874,400円、 年間賞与1,121,600円、合計年収5,906,000円です。タクシー運転手との年間賃金の格差は2,059,000円になり、月に約17万円の差になります。もう嫌になるのを通り越して、笑っちゃうレベルの格差です。

 計算すると空しくなりますが、時給計算すると5,906,000円÷(182時間/月×12ヵ月)=2,700円/時間・・・です。

 全国平均ですが、運転を業とする営業用大型貨物と営業用バスでは、営業用大型貨物は4,557,000円、営業用バスは4,585.6000円の様です。タクシー運転手の収入は自動車運転者の中で最低です。

 タクシー運転手に近い収入を調べると、製造業生産 男性労働者が約470万円、その内100人未満の企業の年収平均が約400万円でした。

 人並みの収入を得るには、歩率60%で計算すると5,906,000円/年÷60%÷12ヵ月÷13出番≒63,000円/日で、1日コンスタントに63,000円(税込み68,000円)の営収が必要です。

 以上、昨年のタクシー運転手の収入現況でした。・・・残念!

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