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ゼンリン

 今回は「ゼンリン」を書こうと思います。

 タクシーの乗務員の中にはお世話になった事が有る方もいいるかもしれませんが、ゼンリンは車の前輪では無く、地図のゼンリンの事です。

 ゼンリンは北九州に本店を置く地図の老舗メーカーで、創業は1948年だそうです。警察、や役所などで使用され、災害時の対応や救急車の出動にも欠かせない存在になっているようです。

 ゼンリンは数年に一度地図の改定を行っていて、その改定にむけて全国に約千人いる調査員が一軒、一軒、6時間以上歩いて地図を書いているそうです。ゼンリンは「両手が広げられる」という条件を満たしていれば歩道とカウントして地図に記入するそうです。

 都心では「構内調査」というのが有り、地下鉄構内の経路も調べ上げるそうです。

 表札の掲載を巡って、住民と警察沙汰になる事も少なく無いそうで、こうした地味な体力勝負の仕事の上にゼンリンは成り立っています。

 そのゼンリンはデータをグーグル、マイクロソフト、ヤフーに提供しています。

 そんなゼンリンのデータの提供を受けていたグーグルのグーグルマップに3月21日の夜から「グーグルマップがおかしいと」という声が上がった様です。存在するはずの道路や建物が消滅していたり、あり得ない場所に湖が出現したりしてたそうです。

 グーグルは日本で地図サービスをスタートした2005年からゼンリンからデータ提供を受けていました。しかし今年の3月6日、「最新の機械学習技術などを活用し、新しい地図を開発した」と発表しました。

 現在のグーグルマップには以前あったゼンリンのコピーライトの表記が消えているそうです。

 グーグルは「個別の契約やデータプロバイダについてはコメントしておりません」と言っているそうです。
 
 モブは少しガバガバな配車アプリなので、モブのナビの時の画面はグーグルなのでちょっと心配になってきました。

 現代版の「伊能忠敬」対「AI」の様な気がします。頑張れ「伊能忠敬」は判官贔屓でしょうか?

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