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Bla Bla Car

 今回は「Bla Bla Car」を書こうと思います。

 TNC型のライドシェアの「Uber」に代表される、一般のドライバーが自家用車で他の利用者を運ぶ「ライドシェア」ですが、我が国を含めタクシー業界の反発なども含め、世界各国で話題を呼んでいるサービスです。

 カープル型のライドシェアは、欧州では自家用車の「相乗りサービス」が急速に普及し、鉄道のライバルとして無視できない存在になりつつあるそうです。それが「Bla Bla Car」です。フランスをはじめ、イタリア、ドイツなど欧州のほかインドやメキシコなど19カ国でライドシェアのサービスを展開し、会員数は2000万人にのぼるそうです。

 「BlaBla」の意味は、「ぺちゃくちゃ(しゃべる)」と訳すことができる様で、ヨーロッパ国内を移動する現地の方の車に、事前に連絡をして有料で乗せてもらう、ウェブ上のでヒッチハイクのようなことができるサービスです。旅以外の、ビジネスや親戚や友達の家へ行く、ちょっとした移動手段として使っている人も多いようですが、あくまで立て付けは「カープル型」ライドシェアです。

 「Bla Bla Car(ブラブラカー)」はフランスの企業で、同社のサービスは、「相乗り」の相手を探してくれる物です。自家用車を持つ会員は、自分が移動する日時や行程、乗れる人数などを登録し、乗りしたい会員は出発地・目的地などから自分と合う車を検索し、ドライバーと連絡を取って決定する仕組みです。

 料金はシステムが人数と距離に応じた燃料消費量などをに「割り勘」のように自動的に提示し、ドライバーは価格調整もできますが、ガソリン代などの必要経費を上回る「利益」は出ない仕組みになっている様です。格安に旅行するバックパッカーには「ヒッチハイクの有料ネット版」とも呼ばれているそうです。

 このサービスに危機感を募らせているのがフランス国鉄です。日本には余り関係が有りませんが、欧州ではTGVなどの高速鉄道は中・長距離において航空機よりも利用しやすく、高速道路を走る車よりも速く、大量の乗客を低コストで運べる乗り物として世界各地に広がってきました。しかし現在は低料金を売りにした「LCC」や、安さと時間や発着地の自由さがある「ライドシェア」が鉄道の地位を少しずつ脅かしつつあるようです。

 欧州ではライドシェアが国鉄の「地位」を脅かし、日本ではタクシー業界の「既得権益」を脅かす存在になっています。TLC型もカープール型も、ライドシェアはもう既に無視できないレベル迄行っています。

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