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CREW・グレーゾーン

 今回は「CREW・グレーゾーン」を書こうと思います。

 以前、マッチングアプリのCREWの事を書いた事が有ります。その時は「謝礼」を促す文言がホームページに記載されていたので、「これは不味くネ?」と思ったのでその事を書いた記憶が有ります。

 その時点では、国交省から「謝礼を強要する様な違法性が有るサービス」と言われました。当然の事ですが、それを受けてCREW側はホームぺージの記載内容を一部変更した様です。

 せんだって書いた東タク連の会合でジャパンタクシーの車椅子問題と別にCREWの話が出た様です。

 それによると「表向きのポーズは(助け合い輸送の謝礼の範囲を明確化した)通達に従っているかもしれないが、実態としては白タクだと国交省に強く言っていかなければ。通達に合う、合わないもそうだが。CREWがわれわれと同じ法治国家日本で許されているのはおかしい」との意見も出た様です。

 以前に書きましたが、国交省は道路運送法の登録を必要としない例を「事務連絡」により示しています。その中で謝礼を「好意に対する任意の謝礼」と定めています。よって「好意に対する任意の謝礼」と言われれば国交省の通達に合っています。

 上記委員会で言われた「通達に合う、合わない」事では通達に合っている事になります。委員会では、換言すれば、通達に合っているCREWが法治国家の日本で認められるのはおかしいと言っている様です。論が通りません。

 関係者がCREWを利用した時「いくら払えばいいか」とドライバーに尋ねたところ、「タクシーの半分か、安くて1/3。タクシーと同じ位もらえる事も有る。それくらいないと安い値段で乗車し続けられると、こちらから客を拒否するのでは」と言っています。これも疑問が残ります。先ずタクシーの半分若しくは1/3と言っていた様ですが、元になる目的地までのタクシー料金 をどの様に計算するのでしょう?又、後半部分の「・・・こちらから客を拒否するのでは」と疑問形で書いているのでこの部分は関係者の思いではないでしょうか?

 話がややこしくなりましたが、CREWは通達に沿っている以上白ですが、実態上はグレーな様な気がします。

 日本は時として法律の間隙を突く、グレーゾーンだが社会的合意を変える事が有ります。
大きな話では、憲法9条下での自衛隊、近しいところでは「ソープランド」と「第三のビール」が有ります。個室付き特殊浴場はご存知ソープランドで、その立て付けは女性従業員が、客の入浴補助をするという事になっていますが、個室に入ってお客と女性従業員が合意の上で性行為をすれば、それは浴場事業主の関知するところではない事になります。

 第三のビールでは、メーカーは原材料が麦芽やホップでないため「ビール」という名称を使う事は出来ませんが、ビール缶と酷似したデザインであり、「泡」や「麦」や「ホップ」などの語葉や図案を配置したり商品名に使用する事で、消費者が(勝手に)ビールを思い浮かぶ様に配慮されている商品です。

 因みに第三のビールは、酒税法改正によって発泡酒の税率が引き上げられました。この税率改正に伴う値上げのため、消費者離れを懸念した各ビールメーカーは、より低税率=低価格になるよう麦芽以外の原料を使用して作り、若しくはビールや発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜて作った、ビールや発泡酒と同じような味わいのアルコール飲料の研究・開発に着手して出来た物です。

 CREWは色々と考えられさせる事案で、唯単に「謝礼問題」だけに限らず考えさせられます。CREWは確信犯として、ひょっとするとCREWは自分たちは正義だと張する為、「炎上」効果を狙っているにかもしれません。

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