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韓国カカオが取り組む変動価格制

 今回は「韓国カカオが取り組む変動価格制」を書こうと思います。

 以前、ジャパンタクシーが韓国最大のモビリティプラットフォームを運営するカカオモビリティ株式会社の配車サービスと業務提携をした、と書きました。

 韓国ではタクシー業界の反発が大きく、日本同様にウーバーなどのカーシェアリングサービスが実質禁止されています。その為タクシー配車を行うプラットフォーマーは、サービス不在の隙間を縫うようにタクシー配車サービスを拡充しています。カカオが運営する「カカオタクシー」がその代表格として広く使われているプラットフォームになります。

 ユーザーの利便性と、業界の権益保護の狭間で揺れるのは、韓国も日本も同じタクシー産業ですが、韓国では新たな火種が生まれそうです。それは、カカオモビリティがテスト開始するとした「相乗りサービス」に有ります。

 日本では既に「相乗りサービス」の実証実験を行っていましたが、結果は今一つだった様で、どの後の話は聞こえて来ません。

 普通に考えれば、「相乗り」がユーザーの間で広まれば、タクシーの利用額が減少するのは必須だと思うのですが、そんなにたやすく相乗りが成立しない事は日本の実証実験を見ても明らかだと思います。

 日本での実証実験の結果ではマッチンング率は9.8%でした。

 「カカオモビリティ」と、AIを専門的に研究する子会社「カカオブレイン」が協力し、ディープラーニングをベースにした「タクシー需要予測モデル」の開発に乗り出すと発表し、カカオは今後、韓国タクシー業界の需要・供給の不均衡の解消、及びタクシー料金を利用状況に合わせて最適化する「変動価格制」の研究を進めていくとしているそうです。

 日本の「変動迎車料金」では無く「変同乗車料金」です。「相乗り」ではタクシーの利用額が減少するので、タクシー業界側は「カカオタクシーの呼び出しを拒否する」と強く反発しているそうです。

 カカオの「タクシー需要予測モデル」の開発に乗り出すと発表したのは、韓国のタクシー業界の売上拡大にカカオが協力するというメッセージだとも解釈されている様です。

 タクシー業界は現在、右を見ても左を見ても、AIや自動運転、配車アプリの覇権争いです。

 流石に配車アプリ、AI、自動運転では・・・ネタ切れです

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