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「規制のサンドボックス」制度関連法成立

 今回は「規制のサンドボックス」制度関連法成立を書こうと思います。

 5月16日に規制のサンドボックス制度の関連法が参議院で可決、成立しました。自家用車ライドシェアの実証実験の申請が出た場合の審査・認定については、前日の5月15日の参院経済産業委員会で具体決議が採択された様で、「規則法令に違反するものが認定されないよう、厳に対応する」と明記された様です。

 当然ですが、ハイ・タク業界のお抱えの代議士で構成する「自民党ハイ・タク議員連盟」の総会では、「衆院の付帯決議は表現が曖昧だった。参院の付帯決議でははっきり書くべき」との意見が相次ました。

 その参院の付帯決議ですが、「・・・ライドシェアの事業の様な安全や雇用に問題が指摘される事業の実証には規制法令に違反するものが認定されないように、厳に対応する」と記載されました。

 規制のサンドオックスは前に書いた様に、「未来投資戦略2017に「まずやってみる」事を許容する枠組みによって、成長戦略を政府横断的に推進できる」とうたっています。

 ならば、先ずやってみるのが本筋ではないでしょうか?

 これでは、「強者において、経営の自由度はかなり制約されるものの、他の参入を許さないことによって、結果的に外敵の参入を許さなかった。」などのメリットもあった戦後の「護送船団」の様です。

 現行法にのっとり利用者の安全を担保して「ライドシェア」を行うのは当然で、この付帯決議では、未来投資戦略2017に「まずやってみる」事はどうなるのでしょうか?前にも書いた様に、既存のタクシーを縛る法からライドシェアを切り離して安全を担保しながら「まずやってみる」事が重要なのではと感じます。

 その結果、タクシー会社が多少倒産しても、それは時代の流れです。利用者にとって現在のタクシーより、より良いタクシーに変わるサービスが生まれれば・・・それで良いのではないかと思います。

 現在の外敵に当たるのは、ウーバーに代表される「国内も含めたライドシェ勢力」です。
現在の国内ライドシェア勢力はまだまだ成熟していませんが、「規制のサンドボックス」を利用して彼らが成熟するのを、参院の付帯決議は危惧している様に思いますが・・・どうでしょう?

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