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「UDタクシー基準は4種類」

今回は「UDタクシー基準は4種類」を書こうと思います。

 今さらですが、UDタクシーは国土交通省自動車局が平成23年に取りまとれた「地域のニーズに応じたバス・タクシーに係るバリアフリー車両の開発報告書」を踏まえ、平成24年に優れたUDタクシーについて国が認定を行う制度により誕生しました。

 認定第1号が日産自動車株式会社のNV2000バネットタクシーです。その後現在まで日産自動車株式会社のNV2000バネットタクシーの2種類とセレナ及びトヨタのジャンタクシーの合計4車種がUDタクシーの認定を取得しています。

 因みに日産の型式番号がDAA-HC26のセレナのみ乗車定員が7名で、他は5名です。

 自分も初めて知りましたが、UDタクシーにはその認定制度により、4種類の仕様ある様です。街でUDタクシーに貼られているユニバーサルデザインタクシー車両のベビーカーの様な車体表示マークにその違いが表記されています。

 UDタクシーにはその認定制度によりUDタクシーは、①「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定 制度」においてレベル2の認定を受けた一般車両、 ②「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定 制度」においてレベル1の認定を受けた一般車両、③標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定 制度」における認定を受けていない車椅子用スロープ又はリフトを備えた一般車両、④バリアフリー対応型乗合タクシー車両、の4種類です。

 その違いは、①はUDタクシーマークが緑で星が2個、②は星が1個、③は地がブルーになり、UDタクシーと記載されています。④は薄いブルーでバリアフリー型乗り合いタクシーと記載されています。

現在のUDタクシー4車種は全て②のレベル1で、現在レベル2のUDタクシーは認定が無い様で、ジャパンタクシーもレベル1です。

 このレベルの違いは、UDタクシー認定条件の内容の違いにある様です。UDタクシーはその趣旨により認定を受ける為様々な装備の仕様の条件を要求されます。

 乗降口等、スロープ、乗降用手すり、床の材質・形状、車椅子スペース、室内座席、車椅子固定方法、車椅子装備具収納場所、その他の装備・表示、などが定められています。

 乗降用手すり、床の材質・形状、車椅子固定方法、車椅子装備具収納場所、その他の装備・表示はレベル1もレベル2も同じです。

 乗降口は当然ですがレベル2の方がゆったり乗降できる様な寸法になっています。スロープも同様にレベル2の方が傾斜は緩くなっています。車椅子スペースに関してはレベル1に加え車いす使用者が乗車中に利用できる手すりなどを設置するとされていますが、レベル2では、車椅子使用者の乗車時に介助者(付添人)が利用できる座席を車椅子スペースの横に設置する、が付加されています。

 室内座席は、レベル1が4 名以上の乗客が乗車できること及び車椅子使用者乗車時には、車椅子使用者以外の乗客1名以上が乗車できること。になっていますが、レベル2では車椅子使用者以外の乗客2 名以上が乗車できること、になっています。

 いずれにしても、認定基準が厳しいレベル2の車両が無いのが今のUDタクシー車両の現状です。

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