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「ウーバー実証実験」開始

 今回は「ウーバー実証実験」を書こうと思います。

 業界新聞でこの記事を読んだ時、「いよいよウーバーが来たか」と思いましたが、よく読んでみると、「ウーバーアプリ実証実験」でした。結局、アプリの実証実験でした。

 とはいえ、車両が無いとアプリの実証実験はできないので読み進めると、兵庫県淡路島で同社のアプリを使ってタクシーを配車する実証実験の事でした。

 淡路島環境局、タクシー会社、ウーバーで今年の夏から来年3月31日まで実証実験を行う契約を締結した様です。

 淡路島にはタクシー会社が12社有り125台が運行しているようで、6月末まで参加するのか回答を求められている様ですが、現在、全社参加する様です。

 この実験は、兵庫県や地元関係者が策定した「淡路島総合観光戦略」推進の為、島内交通機関を充実させる施策の一環として行うそうです。

 アプリの内容は、従来のウーバーと変わらず、行き先や後車地点をアプリのマップ上で指定出来たり、支払いをクレジットで清算したりと従来のウーバーと同じ様です。

 淡路島県民局の局長は「世界で利用されている革新的なテクノロジーによる日本で初めて実証実験が出来る事をうれしく思う」とコメントしています。

 なんとも皮肉なコメントです。局長は何の他意も無く発言したのでしょうが、局長が言う革新的なテクノロジーは現在ウーバーだけではなく、国産でもジャパンタクシーの「全国タクシー配車」が有り、横浜にも「タクベル」が有ります。

 前にも書きましたが、全国タクシーアプリの肝は、デジタル無線配車システムというインフラをベースに、タクシー配車というこれまで通りのサービスを、乗客と事業者の双方にとってより手軽で便利なものにしたことです。要はデジタル無線配車システムというインフラが無いと、タクシー会社は使いたくても使えないアプリです。

 現在、日本のタクシー業者の8割以上は、保有車両30両以下の中小・個人事業者が占めています。「全国タクシー」が全国規模に展開しているとはいえデジタル無線配車システムというインフラを持たないこの中小・個人事業は・・・

 淡路島のタクシー事業者がデジタル無線配車システムというインフラを持っているのか不明ですが、持っていないなのなら、ウーバーにこのデジタル無線配車システムの隙を突かれた事になります。

 業界でもネットでも、すでに淡路島の件は「ウーバーアプリ配車実験」と報道されています。読んだだけでは、現在、ウーバーはタクシー会社の配車のみですが、いよいよ「黒船来襲」です。



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