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タクシー自家用輸送創設か?

  今回は「タクシー自家用輸送創設か?」を書こうと思います。

 以前、タクシーの1.5種的免許の事を書きました。ある北九州の業者が考えた案で、それに対しタクシー王子から「後ろから火縄銃」と揶揄された案です。内容は、タクシー業者が提案した「タクシー事業者による白ナンバー輸送」制度創設の提言です。

 政府の規制改革推進会議は、上記「タクシー事業者による白ナンバー輸送」の創設を求める意見書を取りまとめました。前記の北九州のタクシー業者の提言を取り入れたもので、これは、自家用有償旅客運送車両を届け出制にするなど規制緩和策です。

 国交省などと意見調整をし、6月中の答申と推進計画の閣議決定に反映させる考えの様です。

 意見書は、「タクシー業者が自家用車の運転手を登録し、サービスを提供する仕組みでも、必要な安全措置を講じれば問題は生じない」としています。又、「登録台数の上限、直接雇用を挙げて、運行管理の責任主体が明確になる」ともしています。

 「情報通信技術を活用したタクシー事業者による運行管理」、「運行距離制限」、「予約配車のみに限る」、「運賃の事前決定」、「顧客と運転手の金銭の授受の禁止」などの内容が示された様です。

 この提言をした業者は、提出にあたって、運転手の登録制、車両の届出制、台数制限などは最初から明示していました。

 業者の提言の中の、「タクシー会社が管理する自家用車の運転手の資格を、ユニバーサルドライバー研修などを加えた1.5種的免許」にしたい考えは入っていない様です。

 どうも王子が後ろから撃たれた火縄銃には実弾が入っていた様です。これを機にライドシェアの壁が一気に崩壊するとは考えられませんが、ライドシェアに一歩近づいた感じです。

 「規制のサンドボックス」は、未来投資戦略2017の「まずやってみる」事での規制緩和策なので、取り敢えずその「まずやってみる」という意味においては合格ではないでしょうか。

 取り敢えず、「タクシー事業者による白ナンバー輸送」をまずやってみて下さい。

 焦らなくても、一歩づつ事を起こせば、ライドシェア問題は利用者に有利に働くでしょう。

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