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トヨタ、グラブに1,100憶円出資

 今回は「トヨタ、グラブに1,100憶円出資」を書こうと思います。

 ご存知の様にグラブはシンガポールを拠点とする配車プリ運営企業です。現在、マレーシア、シンガポール、タイ、、ミャンマー、カンボジア、フィリピン、インドネシア、ベトナムで自家用車ライドシェア配車を行う企業です。換言すれば、ウーバーの東南アジアバージョンです。

 創業は比較的新しく2012年の様で、今かたった6年前です。現在は東南アジアへ進出し、2018年時点のドライバーの総数は、8カ国168都市で230万人に上がるそうです。

 創業者のマレーシア人アンソニー・タンは、ハーバードでMBAを得している際に、、マレーシアのタクシー環境の酷さを聞きタクシー配車サービスを思いついた様ですが、「?」が付きます。実際は彼自身が思いついたのではなく、2009年に創業したウーバーの成功を見て、「よし、俺も母国マレーシアで一山当ててやろう」だったのではないでしょうか。

 驚くのはその資金調達能力です。2014年にソフトバンクから250憶円、2015年に中国の滴滴出行どから350憶円、2016年にソフトバンクから750憶円、2017年に滴滴出行とソフトバンクグループから2400憶円、そして今回のトヨタから1100憶円です。

 トヨタはこの出資で走行データを活用した運行管理システム、金融、メンテナンスサービスなどで事業を拡大させていきたい考えの様です。トヨタは既にシンガポールのグラブのレンタカー全車両に対し、走行データと連動した自動車保険を提供するなどの協業を進めてきた様です。

 グラブでは、運転手と契約する際、インターネットでの申し込みではなく、すべての国で運転手と直接面談を行い、営業用自動車免許や自動車登録証明書などを確認し、徹底した身元確認を実施している様です。他国の為営業用自動車免許の意味がわかりませんが、日本の2種免許という事でしょうか?

 グラブのタクシーがほかに比べて優れているのは、利用者に最も近くて利用可能なタクシーを見つけてくれる事の様です。他のアプリでは、利用者の要請に最初に反応したタクシーが割り当てられるますが、実際頼んでから車が到着するまでに時間がかかる場合も多い様です。

 グラブタクシーは、「私たちは東南アジア生まれで東南アジア人が運営している会社だから、東南アジアのやり方を尊重してやっている。既存のタクシー会社にも登録してもらうなど、現地のタクシー会社と競合ではなく協業している」と言っています。そのかいあってか、今は1秒に3台の割合で予約されている状況の様です。

 ソフトバンクの巨額投資は、今後、格安スマホの台頭で今後は東南アジアでもスマホが爆発的に普及することが見込まれている事を見越しての事だったのでしょうか。

 そしてトヨタの1100憶円の投資です。そんなにグラフは魅力的な投資先なのでしょうか?

 トヨタから75億円の出資を受けて喜んでいるジャパンタクシーのタクシー王子は、「井の中の蛙大海を知らず」の様です。ザーッと計算しただけでも、グラフは海外から約5000憶円弱の投資を呼び込んでいます、ジャパンタクシーのトヨタからの75憶円の融資くらいでは到底歯が立ちません。

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