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nommoc(ノモック)

 今回は「nommoc(ノモック)」について書こうと思います。

 先ず「ノモック」って何だと思います。これは会社名で、nommoc(ノモック)は、無料の運行・配車サービスを目指す会社です。簡単に言うと無料のウーバーの様なものです。

 ざっくり言うと、利用したい人はスマホで車を呼び出し、目的地まで無料でいけるようになり、その代わりに、車内ではスポンサー企業の商品、さらには近くのお店などの情報が流れ、それを見るそうです。運行にかかるコストはスポンサーからの広告費で賄う仕組みだそうです。換言すれば、乗客からは運賃を徴収せず、車内ディスプレイの広告費で収益を上げる仕組みです。

 ノモック側は、「配車はスマートフォンのアプリから行い、ユーザーが性別と年齢を登録することで、車内には乗客をターゲットにした広告が流れる。さらにユーザーの嗜好や過去の行き先のデータが蓄積されるため、企業は効率よく広告を流せるという。」と言っています。

 2019年3月に福岡県天神市で8台試験運転のサービスを開始し、順次主要都市に展開していく予定だそうです。投資家と起業家のマッチングサイト「FUNDINNO(ファンディーノ)」を利用し、5月12日、247名の投資家から5000万円の資金調達を実施しました。目標資金調達額は1,600万円でしたが、、上限応募額の5,000万円まで、過去最速4分30秒で目標金額を達成した様です。

 ノモックが目指す最終目標は2023年2月以降のIPOを目指しているとのことです。

 ファンディーノはクラウドファンディングの1種で、基本的にクラウドファンディングは支援者を募り、支援してくれた人にはリターンとしてお礼のメッセージや商品やサービスを提供するサービスです。ファンディーノはクラウドファンディングの1種の株式投資型クラウドファンディングになります。要は、構図は全く一緒で、リターンの内容が「株式」というだけです。

 法律面については、2015年3月に米ウーバーが福岡市で行った無料送迎サービス「みんなのUBER」が国土交通省から道路運送法に抵触する可能性があるとして中止の指導を受けたことや、ノモックの広告の「費用対効果」にについて懸念されています。

 法的側面についてはノモックの担当者は、「タクシーやバスを使って乗客を運ぶ時に必要な二種免許でやるわけではありません。ホテルの送迎車と同じ仕組みで事業を行います」と話していますが、自分は「?」が付きます。

 ホテルでの送迎車は決まったルートを運行していますが、ノモックはお客さんの行きたいところに行くわけですから、無許可の自動車でタクシー営業をするので「白タク」になってしまわないでしょうか。

 利用するユーザーにとっては利便性の高いサービスの様なので上手くいって欲しいと思いますが、果たしてどうなるのでしょうか?

 因みにIPOまでこぎつけないと、投資額にリターンは有りません。それこそ夢を買う様なファンディーノ32号案件です。

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