SSブログ

タクシー会社の夢見る自動運転

 今回はタクシー会社と自動運転を書こうと思います。

 自動運転とタクシーはどうも相性が良いと言われている様です。それは今のタクシー業界が深刻な人手不足や運転手の高齢化によるものが原因と言われています。現在は稼働率は80%位なので例えば東京で走る車両、約5万台のうち非稼動車は1万台になる計算です。

 当然稼動していないのですから、営収は0円という事になります。それが自動運転になれば、基本的に稼働率は100%になります。という事は会社の収益率は飛躍的に上昇すると思います。

 国土交通省の資料によれば、我が国のバス会社の経費の半分以上は人件費であり、タクシー会社では約7割に達します。その多くがドライバーにかかる費用で、運転という特殊技術を用いた仕事なのだから、相応の給料は支払うべきだと自分は考えます。

 しかし、レベル3の自動運転が実用化され、ドライバーがオペレーターになれば、そこまでの待遇は不要かもしれないし、それが完全自動になれば、ドライバーの人件費そのものがゼロになります。

 タクシー会社は売り上げに占める人件費が高い構造です。約7割の支出がかなりの割合で抑えられれば、タクシー会社の夢見る「構造改革」になるでしょう。

 自動運転で真っ先に影響が有る職業として、タクシー運転手の名が上がります。自家用車の自動運転化も、ドライバーに安全快適をもたらすという魅力はあると思います。しかしタクシーやバスのコストメリットは、事業者のみに効くわけで、自家用車の自動運転以上の恩恵と言えるのではないでしょうか。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:求人・転職