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現実味を帯びてきた空飛ぶタクシー

  今回は「現実味を帯びてきた空飛ぶタクシー」を書こうと思います。

 前に「空飛ぶタクシー」の事を書きましたが、それが愈々現実味を帯びてきた様です。

 5月には米デンバー市で開催された米国最大のドローン展示会「エクスポネンシャル」、「エレベートサミット」、米フェニックス市で垂直離着陸機の業界団体「AHS」が年次総会「フォーラム74」が開催差されています。

 注目するのは、Uberがロサンゼルスで開催中のElevate Summit(エレベート・サミット)で「空飛ぶ車」のコンセプトモデルの最新版となる『eCRM-003』を発表しました事です。一般的な「ドローンタクシー」とは大きくことなるデザインで固定翼の4ヵ所に2対の離陸用ローター(プロペラ)を備え、後方に1基の推進用モーターを備えるデザインです。

 この構造では、離陸後、一定の高度に達すると固定翼に取り付けられたローターが畳まれて翼に収納されるデザインです。

 現在は、世界各地で試験飛行が始まったため、空飛ぶ車はブームの観を呈している様で、コンセプトを含め世界で約30社が開発を表明している様です。

 空飛ぶタクシーを実現するには、そもそも空飛ぶ車が必要で、空飛ぶ車の正式な名称は「eVTOL(電動垂直離着陸機)」だそうです。ウーバーが公開した『eCRM-003』もeVTOLです。

 米国では地下鉄や鉄道などの近距離公共交通が十分に整備されていない様なので、そのため大都市では交通渋滞が悪化しているそうです。ウーバーが想定するビジネスモデルは、
空に地下鉄網のようなeVTOLサービスを構築し「を構築し、車の相乗りと組み合わせて、この渋滞問題を解決しようとしているそうです。

 ウーバーは、最終的には1つの都市で1日数万便の運行を狙っているそうです。既存の公共交通機関は、決まった路線を定時運行するのが基本ですが、ウーバーはすべてオンデマンド(需要に応じて、または必要になった時だけ行うこと。)で運行する計画だそうです。

 ウーバーによれば、将来はラッシュ時に15秒から30秒置きにeVTOLが離着陸を繰り返す様です。それだけの大量輸送を実現すれば、ウーバーは現在のタクシーより料金は安くできると考えている様です。

 日本でも「開発前夜の様相」を呈している様です。「今年中に機体開発に着手しなければ、もう欧米や中国に追いつけないだろう。それほど海外では急ピッチで研究開発が進んでいる」とあるメーカー幹部は焦燥感を示しています。

 日本におけるeVTOLの課題は、①地下鉄などが十分に整備された日本の都市で、eVTOLが参入できる市場はあるのか。又逆に、過疎地(離島交通など)での利活用では、十分なコストとオペレーションが可能なのか。②日本は内燃機関に強いメーカーが多く、eVTOLに対して企業が理解を示すか。③航空機のパイロットや整備要員などが、米国やドイツに比べて圧倒的に少ない。などが挙げられます。

 ウーバーの開発者会議に参加した政府関係者は「政府にできることは規制緩和。しかし、実際にeVTOLを開発する大手企業が出てこなければ、規制緩和する意味もない」と述べています。

 ウーバーは既に配車アプリ会社ではない様です。「ウーバー参入絶対反対」とウーバー参入に反対しているタクシー会社に言いたいです。空のタクシーが出来て料金が下がって利便性は良ければ、「ウーバー参入絶対反対」は意味のない事です。・・・タクシーが不要とまでは言いませんが、タクシーの必要性は今より断然下がってくると思います。

 政府のコメントを見る限り、空飛ぶタクシーに否定的ではない様です。

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