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「NearMe」

 今回は「NearMe」を書こうと思います。おそらくNear=近く、Me=私で「私の近くにいる」の意だと思います。ITベンチャーの企業名です。

 これはタクシーの相乗り相手をスマトフォンアプリで仲介するサービスをこの会社が首都圏で計画している様です。同社が横浜市青葉区の東急田園都市線・青葉台駅付近で住民にチラシを配布したところ、地元のタクシー会社がこのチラシを入手し関東陸運局に問い合わせ発覚しました。

 チラシには「相乗りサービス」を開始予告し「実証実験中」と記載されていた様です。
神託タク協横浜支部も同行を注視していく様です。

 代表者は「チラシの配布はあくまでサービスの需要や課題を把握するための事前アンケート。都内や埼玉など首都圏でタクシーが利用されそうなエリアで調査していく」と言っています。

 チラシには「実証実験中」、「4月頃開始予定」と有りますが、時期やエリアは未定だそうです。「実証実験は知人など狭い範囲で実施している」としています。

 この事が関東運輸局に知れる事となり調査が行われました。運輸局は「タクシーを配車して乗り合わせるアプリではなく、利用者同士を集め一緒に利用しようというアプリを検討している様で、道運法上は特に問題はない」としました。

 この代表者の前職は「楽天」。今回のビジネスアイデアをやるために退社した様です。この会社は、2月日本生命グループでベンチャー企業への投資・技術支援を行うニッセイ・キャピタルのプログラム採択企業に選ばれているそうです。

 「国交省が相乗り実験を行ったが、違った形で便利にし利用者を増やす形でタクシーを盛り上げるサービス。業界ともきちんとコミュニケーションをとっていきたい」と話しています。

 「国交省が相乗り実験を行ったが、違った形で便利・・・」が分かりません。国交省の実証実験もニアミーも相乗りに変わりがないと思うのですが、違った形で便利とはどういう事なのでしょう?行っている事は、両方とも相乗りで運賃を安くする事で同じだと思うのですが?

 集まった人の間で料金の案分を決めればタクシー会社には関係無く道運法上は確かに問題が無いと思います。要は募集で集まってきても仲間内の話になります。タクシー会社と料金の話を分けているだけです。脱法とまでは言いませんが道運法の隙をつく形には変わらないでしょう。それより心配なのが、先の国交省の相乗りの実証実験の結果、すなわち「同乗者への不安感」を解消する手立てが見えない事です。

 料金の案分はどうするのでしょう?又、「実証実験は知人など狭い範囲で実施している」も、心もとない気がします。国交省の実証実験は「日交」や「大和」の大手が参加して行っていました。それに対して「知人や狭い範囲」では・・・マジっすか。

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