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厚生年金基金

 今回は厚生年金基金を書こうと思います。

 自分の勤めている会社は厚生年金で、厚生人金基金にも加入していました。2012年には、AIJというインチキな投資商品に引っ掛かり、破綻する厚生年金基金が続出しました。公的年金である厚生年金の一部を国に代わって給付するための必要最低限度の資産額が不足する「代行割れ」を起こすようになりました。そこで、2014年、国は厚生年金保険法を改定して、厚生年金基金を実質的に廃止することにしました。

 平成26年から5年以内に「おそらく90%以上の厚生年金基金が解散または代行返上するだろう」と言われています。

 AIJは運送会社や建設会社、電気工事会社など中小企業の厚生年金基金の運用を主力としており、2011年9月末時点で、124の企業年金から1984億円の資産の運用を受託していたそうですが、同社は、顧客に対し、240%の運用利回りを確保していると説明してきたが、2012年1月下旬の証券取引等監視委員会の検査により、運用資産の大部分が消失していることが明らかとなりました。

 これにより財政状態の悪化で約束した年金が支払えなくなってきた厚生年金基金が運用を中止して廃業することになりました。厚生年金基金をたたむという事です。

 たたみ方には2種類あり、「代行返上」と「解散」です。「代行返上」は厚生年金基金から支給される年金は、3段階構成となっています。本体部分である「代行部分」は、本来は国の厚生年金の一部の保険料を国ではなく基金に集めて運用するという仕組み上、基金が国に代わって(代行)支給する部分です。厚生年金基金から支給される年金は、3段階構成となっています。本体部分である「代行部分」は、本来は国の厚生年金の一部ですが、保険料を国ではなく基金に集めて運用するという仕組み上、基金が国に代わって(代行)支給する部分なのでですが、この仕組みを国に返上してしまう「たたみ方の」事です。

 「解散」は、すべての給付をやめてしまうたたみ方です。この場合でも、代行部分については国に返ってくるため、通常の厚生年金として国から支給されます。プラスアルファ部分と上乗せ部分は消滅します。基金が無くなる時に残った財産があれば、一時金のような形で分配され、それで給付は終了となります。

 そもそも年金基金ですが、本来、国が徴収する厚生年金の一部に少しのプラスアルファを加えて年金よりも高配当を狙ったものでしたが、バブル崩壊後の経済の低迷やそれに伴う超低金利などにより、運用成績が上がらない基金が増えてきてしまいました。又、国が基金をたたむときの条件を緩和したこともあり、たたんでしまう基金が相次いでいます。

 「解散」の場合運転手が支払っていた若干でもプラスアウファの部分の処理が気になる所ですが、プラスアルファ部分と上乗せ部分は消滅します。基金が無くなる時に残った財産があれば、一時金のような形で分配され、それで給付は終了となります。

 要は、基金に未加入の厚生年金は2階建てで、一番下に国民年金、その上に厚生年金が有ります。基金に加入すると4階建てになり、2階までは同じですが3階部分に基金の基本部分来て。4階部分はプラスアルファ部分になります。

 問題はこの4階部分の「プラスアルファ」を支払えるかではないでしょうか。前記した事を額面通りに受け取ると、基金が無くなる時に残った財産が無ければ払い損になってしまう事も考えられます。

 因みに今回会社から通達が有りました。戻り金は総額5年半基金を払い込んで戻りが4万円ですが、一時金として1万円を支払い、残りは退職時だそうです。

 それは良いのですが、明細が有りません。幾らプラスアルファを支払った事さえも分かりません、こうゆう事を明示しないから運転種は会社不信が生きるのでしょう。せめて「これだけ徴収したが、この位しか戻せない」位の言葉が有ったら運転手の気持ちも大分違うと思います。」

全てそれぞれの基金の窮地がAIJの件で公になり、政府からの特措法でいずれ破綻するのが目に見えていた基金が助かった様に思います。実際今の会社も基金を抜けるのに数億円の穴埋めの必要が有り代行返上が出来ないで辞められなかった様です。

 因みに勤続10年以上の方のプラスアルファの金額は、老齢厚生年金(報酬比例部分)に0.1/1000を乗じて計算する様です。…超分かり難いです。


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