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PCR検査のパラドックス

 今回は「PCR検査のパラドックス」を書こうと思います。

 今回も全くのタクシーに関してネタ切れなので・・・草

 前にも「検査陽性のパラドック」を書きましたが、これを武漢ウィルス検査のPCR検査に当て嵌めてみます。PCRは「ウィルスが少量で検査できるが、正しく陽性と判断できるのは約7割」と言う事が指摘されています。

 7月4日のPCR検査数は、全国で409,968件、その内PCR検査の陽性者は19,282例になるので、検査数で見ると、感染率は19,282例÷40,968件×100≒4.7%になります。が、この時点での全国で見ると、感染率は19,282人÷1億2千万人×100≒0.016%になります。

 この時、無作為に10万人に対しPCR検査を実施すると、感染者が陽性の判定は(検査対象者)×(感染率)×(陽性と判断される確率:PCR)になるので、10万人×0.016%×70%=11人になります。次に、感染者が陰性と判定されるのは、(検査対象者)×(感染率)×(陰性と判断される確率:PCR)になるので、10万人×0.016%×30%≒5人になります。ここ迄で、10万人中の感染者が陽性の判定は11人、感染者が陰性の判定が5人という事になります。

 PCR検査の陰性率(感染していない人を調べた場合、陰性と出る確率)は99%ほどと言われております。換言すれば、非感染者が陽性と判定される確率は1%という事になります。

 非感染者が陽性の判定とされるのは、(検査対象者)×(非感染率)×(陽性と判断される確率)で表され、10万人×(100―0.016)%×1%≒1,000人という事になり約1%になります。

 「検査で陽性と判定された人のうち、実際に感染している確率」は、非感染者が陽性の判定とされた1,000人と実査に感染している人を合計すると1,011人になり、その内実際に感染している人は11人なので、約1%になります。

 非感染者が陰性の判定は人数は、(検査対象者)×(非感染率)×(陰性と判断される確率)で求められ。10万人×99.84%×99.0%=8,985人になります。

 要は、感染者を70%で判定できる検査を実施したとしても、無作為にPCR検査を実施すると、陽性と判断された人のうち実際に感染している人は1%しかいないという事となります。
 

 しかし、無作為では無く、濃厚接触などの何らかの理由が有ってPCR検査を受けると、陽性率は上記の様に4.7%迄上昇します。これが、パラドックスです。

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