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武漢ウィルス、PCR法とSmartAmp法

 今回は「武漢ウィルス、PCR法とSmartAmp法」を書こうと思います。

 先ず、武漢ウィルスに感染しているか検査する方法として最も名が上がる検査方法にPCR検査法が有る事は既知の事です。PCR検査とはポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略で、ウィルスの遺伝子を増幅させて検出する方法で、当初は鼻や咽頭をぬぐって細胞を採取して検査を行っていましたが、感染症の診断における鼻咽頭ぬぐい液及び唾液の有用性について、発症から9日以内であれば、両者で良好な一致率が認められるとの研究結果が示されました。

 なので、厚労省は「症状発症から9日以内の者については唾液PCR検査を可能」とすることとしました。6月2日の事です。又、厚生労働省は7月17日に武漢ウィルス感染症のPCR検査と抗原検査について、唾液を用いた診断を無症状でも認めると発表しました。空港の検疫所などでの活用で、検査体制拡充を見込むそうです。又、唾液による検査は保険適用されるそうです。

唾液を用いたPCR検査の主な対象者は、市中の有症状者は帰国者・接触者外来又は地域外来・検査センターで採取します。又、患者、医療従事者等などの有症者は、病院、診療所などで採取する様です。

 感染症指定医療機関や感染症法に基づき患者が入院している医療機関以外の医療機関で、唾液検体採取を行う場合の要件を以下のよう3つにまとめている様です。
 ①:疑い例が新型コロナウイルス感染症以外の疾患の患者と接触しないよう、可能な限り動線を分けられている(少なくとも診察室は分けることが望ましい)こと。
②必要な検査体制が確保されていること。
③ 医療従事者の十分な感染対策を行うなどの適切な感染対策が講じられていること。
の様です。唾液の採取量は~2mL程度の唾液を患者に自己採取してもらう様です。

 次に神奈川県と理化学研究所が開発した「SmartAmp法を活用した新型コロナウイルスの迅速検出法」ですが、特徴はアタッシュケース型の検査機が2つでワンセットになり、検体採取後の前処理・等温増幅・測定等の全工程を簡易パッケージ化しました。簡易パッケージ化により、各医療機関等において、約1時間で24検体を検査出来るそうで、7月には100セットが供給可能となります。

 検体は、残念ながら唾液ではなく従来と同じ鼻咽頭ぬぐい液だそうです。知事曰く、毎日5時間稼働で、12,000検体の処理が可能になるそうです。驚きは、医療機関に無償で提供する様です。
 現在、保健所が中心の検査体制となっていますが、今後、神奈川県では「SmartAmp法」を活用し、保健所から医療機関中心の検査体制に移行していくそうです。これにより保健所は検査業務が軽減することになり、濃厚接触者の特定やクラスター対策等の感染拡大防止の業務に集中できるようになるそうで、これが「神奈川モデル」という事になるのでしょう。

雑に言うと、「神奈川モデル」は武漢ウィルスの検査は保健所から医療機関へのシフトの様です。

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