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今、何時に出庫してます?

 今回は「今、何時に出庫してます?」を書こうと思います。

 昨日書いた、総営収と日車営収の違いが今一納得出来ないのですが???。色々ネットを見ていると「東京白書シリーズ 東京のタクシー2012」という物を見つけました。発行者は「社団法人 東京乗用旅客自動車協会」だったようですが、現在この団体は公益法人制度改革に伴い平成24年4月1日から一般社団法人に移行し名称変更していて、現在の「一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会」になっています。

 前身の「社団法人 東京乗用旅客自動車協会」は昭和37年に設立された社団法人になります。公益社団法人の歴史は意外と古く、明治29年に民法34条に「第三十四条 祭祀、宗教、慈善、学術、技芸其他公益ニ関スル社団又ハ財団ニシテ営利ヲ目的トセサルモノハ主務官庁ノ許可ヲ得テ之ヲ法人ト為スコトヲ得」と公益社団に関する事が定められています。

 平成24年の公益法人制度改革に伴い、従来の民法により設立される社団法人に代わって設けられた法人が一般社団法人、公益社団法人、特例社団法人に分類される様です。

 雑に言うと、一般社団法人は設立許可を必要とした従来の社団法人とは違い、一定の手続き及び登記さえ経れば、主務官庁の許可を得るのではなく準則主義によって誰でも設立することが出来、公益社団法人は、公益法人認定法に基づいて公益性を認定された社団法人で、独立した合議制機関の答申に基づいて内閣総理大臣または都道府県知事の認定が必要となる様です。特例社団法人は余り馴染みが無いので割愛します。草

 話が横道にそれ逸れましたが、前記「東京白書シリーズ 東京のタクシー2012」は今から8年前に書かれたもので、若干、記載された数字や統計の数字が古くなっています。

 それを前提に話を進めると、この中に「法人タクシーの営業体制」という物が有り、「法人のタクシーは、ABCDEF の 6 つの時差運行を主体に1台につき約 2.5 人の乗務員による交替勤務によって、年中無休深夜早朝にわたるいかなる利用者の需要にも応じた営業体制をとっております。」と記載されています。

 A勤務からF勤務までの6勤務体制です。6交番制です。

 A勤務:2,660台(9.5%)→ AM7時出庫~翌AM1時帰庫
 B勤務:18,450台(65.9%)→AM8時出庫~翌AM2時帰庫
 C勤務:2,324台(8.3%)→AM9時出庫~翌AM3時帰庫
 D勤務:1,988台(7.1%)→AM10時出庫~翌AM4時帰庫
 E勤務:1,680台(6.0%)→PM12時出庫~翌AM6時帰庫
 F勤務:644台(2.3%)→PM1時出庫~翌AM7時帰庫
の様に記載されています。何れも勤務時間は18時間になっています。又、上記A~F勤務の他に、G:(PM2時出庫~ AM8帰庫)、H:(AM3時出庫~ AM9時帰庫)、 I:(PM4時出庫~ AM10 時帰庫)等の勤務体系をとっている車両が若干 252 台(0.9%)有る様です。
これを見ると、午前9時までに約85%の車輛が出庫している事になり、午前8時迄では約75%の車輛が出庫している事になります。現任の皆さんも体感できる数字の様な気がします。

 当然、狙いは朝の出勤客です。現在のコロナ禍までは殆ど変わらない様な気がしますが、武漢ウィルス蔓延に伴って、在宅勤務によるテレワークや密になるラッシュ時間を避ける時差出勤が広がっている様なので、・・・昔ほど出勤に関する時間的制約は無くなって来つつある様なきがします。

 これには、「足立区大谷田団地から亀有駅北口までの間、朝の通勤利用者等を対象とした一般乗合タクシーを平成 8 年 12 月 26 日より導入、運行しておりま。」と書かれています。換言すれば、朝の通勤客を限定している「乗り合いタクシー」は昔から運行していた様です。現在の「相乗りタクシー」の原型でしょうか?要は、昔から有った発想です。

 現在、東京都で乗り合いタクシーを運行している事業者は「日立自動車交通」だけの様で、殆どコミュニティバス運営事業者です。

 本当にどうでもよい事ばっかりでスマソ・・・デス。

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