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日交×KDDI&東京無線×NTTドコモ

 今回は日交×KDDI&東京無線×NTTドコモを書こうと思います。

 日交は、ジャパンタクシー・トヨタ・KDDI・アクセンチュア株式会社と組んで、タクシー運行実績に、スマートフォンの位置情報ビッグデータを利用して生成する人口動態予測やイベントなどの情報を掛け合わせて予測したタクシー需要を配信する「配車支援システム 」を開発し、東京都内で試験導入を開始しました。
 
 既に2018年2月から本システムをタブレットに実装して、JapanTaxiの関係会社である日本交通のタクシー数台に試験導入することで、実環境での有効性の検証を開始しています。その結果、今回の試験導入では、実際に本システムを利用したドライバーの2月の売り上げが平均で前月よりも1日あたり20.4%増え、ドライバー全体の増加率9.4%を上回ったそうです。

 今後順次、試験導入するタクシーを数十台に増やして2018年度中の実用化を目指すようです。今後は通信型ドライブレコーダー「TransLog」から収集される「走行画像」の解析結果と、タクシー需要の相関関係の研究も進め、本システムに活用することも検討していくという事の様です。

•  参加するトヨタは、収集したビッグデータの加工・分析をモビリティサービス・プラットフォーム (MSPF) で行い、タクシー需要の予測情報をJapanTaxiに提供
•  ジャパンタクシーはタクシードライバー向けタクシー需要予測情報の配信アプリの開発。、タクシー会社を通じたタクシー運行実績、空車タクシーの位置情報、お客様を見つけやすい走行ルートの収集および提供
• KDDIはKDDIが保有する位置情報ビッグデータを活用した、移動や滞在などの人の動きを加味した人口動態予測技術の開発および予測情報の提供
• アクセンチュアは、他3社と共同で要件を定義しタクシー需要予測エンジンのAI分析アルゴリズムを開発
 が4社の役割分担の様です。

 一方の東京無線は、人工知能を活用した株式会社 NTT ドコモの未来 のタクシー乗車需要を予測するサービス「AIタクシー」の採用を決定し、2018年2月15日(木) より東京23区、武蔵野市、三鷹市で運行を開始する様です。ドコモの「AIタクシー」を活用して運行するタクシー車両は1,350で、順次運行を開始する様です。

  東京無線の実証結果は、2016年12月から2017年3月の実証全期間4か月連続で売上と実車率が向上し、タクシー車両1台1か月あたり平均で42,270 円アップ、実車率が3アップしました。この営収アップは1日当たり1,409円の営収アップになります。

 日交も東京無線も機能の差はそれ程ではない様な気がしましす。日交は「タクシーに搭載されたタブレットの地図上には、予測されたタクシー乗車数だけでなく、周辺の直前の空車タクシー台数も同時に表示されており、ドライバーは需要と供給のバランスを見ながらタクシーを運行できます。これにより、需要が大きいものの空車タクシーが少ない場所に車両を集めることができ、お客様の待ち時間を減らせるだけでなく、車両の最適な配置によってタクシーの乗車率を向上することも可能になります。」 とアナウンスしています。

 上記直前の空車台数とは、「当該システムを搭載している車両の空車状況では?」という気がします。東京を走る全てのタクシーがこのシステムを搭載していれば空車情報も信用に値しますが、そうではないと、行っても空車ばかりという事も考えられます。

 どちらのシステムも、同じシステムを使用している空車状況で、他社の空車情報は反映されない様な気がします。

 人工知能はデータを基にしているので、AIは自分で考えて「人の裏をかく」事が出来ません。

 例えば何かのイベントが有ったとすると、タクシーは集まります。そうすると他の地域のタクシー台数は少なくなります。ならばイベントへ行かない、という「裏を描いた戦略」も有りですが、AIでは裏を描く戦略は不可能でしょう。

 自分はAI化によるタクシーの乗車率アップ、惹いてAI化による過大な営収アップは疑問です。

 タクシー運転手は繁忙地域を目指します。30分後に繁忙が予想されれば近くにいる運転手は車をその方向に向けるはずです。結果、供給車両が過剰になるのでは?・・・

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