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COVID-19、1月30日にWHO(世界保健機関)から緊急事態宣言が出されていた

 今回は「COVID-19、1月30日にWHO(世界保健機関)から『緊急事態宣言』が出されていた」を書こうと思います。

 WHOは、新型コロナウイルスに関連した感染拡大について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」に該当すると宣言しました。1月30日の宣言です。

 この宣言で変わることは、WHOの加盟国(2019年4月現在194か国・地域と2準加盟地域)は、WHOが主導する新型コロナウイルスの封じ込めや拡散防止対策等に最大限協力することが求められる事になります。これにより、①WHOは都市や地域、各国の住民の移動に関して勧告する権限を得る。但し、現時点では、各国政府や航空会社・企業は、移動や貿易を制限する措置を求められていない。②WHOは各国が講じる公衆衛生措置が科学的に妥当かどうか審査する権限を付与される。③WHOは加盟国には勧告に従うよう要請ができる。というものの様です。

 問題のダイヤモンド・プリンセスは、WHO(世界保健機関)から緊急事態宣言が出された1月30日以降の2月1日に那覇港に寄港しています。政府はこの「緊急事態宣言」を知っていたと思われますが、「各国政府や航空会社・企業は、移動や貿易を制限する措置を求められていない」の規定により、乗客は自由に下船して沖縄観光をしています。そして・・・感染。

 2月5日には、中国国内の患者数は2万4324人、490人が死亡し、さらに中国本土以外の26の国と地域で180人の感染者が確認されています。もし政府がWHOの緊急事態宣言を真摯に受け止めていれば、クルーズ船の乗客の下船は禁止されてたと感じます。要は、水際での感染拡大が少なくとも沖縄では止められ、それ以降の対応も違っていたはずだと感じます。

 実際、中国では、新型のコロナウイルスの感染拡大を押さえ込むため延長され、旧正月の春節に合わせた大型連休が2月2日で終わります。成田空港では、日本で購入した、たくさんのマスクや消毒液などを現地に持ち帰る中国人観光客の姿が見られた様です。爆買いですか。草

 マスクの買い占めは中国人ばかりでは無いので人の事は言えませんが、問題は、急性呼吸器疾患(COVID-19)に感染した中国湖北省武漢市の人がいたかどうかです。中国では、新型コロナウイルスが発生した湖北省をはじめ、遼寧省や北京、上海など各地でさまざまな移動制限が行われているそうです。

 在中大使館のホームページには、「湖北省全域での公共交通機関の停止や駅・空港の閉鎖に続き,2月2日,浙江省温州市でも市民の外出制限や,大部分の高速道路の封鎖が発表されたところです。」との記載が有ります。

 一方の日本では、市中感染が確認されているのにも関わらず未だに外務省は「新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の抜本的強化:査証の制限等について」で、「3月5日,新型コロナウイルス感染症対策本部で『水際対策の抜本的強化に向けた新たな措置』が決定されました。・・・」となっています。

 水際対策とは「水際対策 伝染病や有害生物などの“上陸を阻止するため”に、空港や港などで行われる、検疫や検査などの対策を意味する語。」となっています。

 しかし、既に新型コロナウイルスは日本に上陸しているので、今更・・・デス。アメリカの専門家の多くは、ダイヤモンド・プリンセスに対する日本政府の検疫停留措はの「歴史的失敗」としています。苦草。日本は、流行が始まっている前提で動かねばなかった様な気がします。

 日本、オワタw・・・ですか?

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