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大和自動車交通 東京株式市場でストップ高

 今回は「大和自動車交通 東京株式市場で続伸」を書こうと思います。

 前にも書いた様に、大和自動車交通は「日本交通」、「帝都自動車交通」・「国際自動車」とともに「東京四社営業委員会」を構成する大手事業者で、その中で唯一タクシー会社では数少ない公開会社として東京証券取引所第二部に上場しています。

 以前は創業者一族が親子3代に渡って社長を務めるなどするオーナー会社でした。ご記憶の方も有ると思いますが、昨年、東京無線協同組合と無線配車用スマートフォンアプリならびにタクシーチケットを同年4月1日から統合する事を発表した事を受けて、「東京4社委員会」から大和自動車を除名することを決定通告されました。これは裁判になり、2020年3月末まで東京無線協同組合との間で車体色・行灯の統一ならびにタクシーチケットおよび無線配車の統合を行わないことを条件として和解が成立しました。

 その大和の株式が6日の東京株式市場で続伸し制限値幅の上限(ストップ高)となる前日比27%高の1,404円まで上昇しました。

 この日は買い注文が集中し、約半年ぶりの高値となりました。東証2部の値上がり率ランキングで首位だった様です。

 大和の株式は、もともと売買の流動性が低い銘柄なので、少しの材料で荒い値動きになりやすい株式です。

 今回の材料は、5日から「台湾大車隊」と始めたアプリの相互利用サービスです。「大和」又は「台湾大車隊」どちらかのアプリをダウンロードしておけば両社の配車サービスが使えるようになった様です。台湾大車隊は現地でQRコード決済など10種類以上の決済方法をそろえていて、会員数は300万人を超えるというアプリです。

 それにより、台湾からの旅行者はどちらかのアプリを使い、羽田空港や成田空港から東京都内へのタクシー定額利用の予約、都内での配車注文ができる様になりました。

 大和は「大和自動車交通タクシー配車」というスマートフォン向けの配車アプリと、インストール不要の「WEBタク」という配車サービスを行っています。又、アプリ開発に加えて、ソニーや国内タクシー会社と人工知能(AI)を使った需要予測などの分野の投資も続けています。2019年3月期の連結純利益は前期比で減少した様です。

 ストップ高となった6日の株式売買数は、たったの6700株です。逆に負の材料により少し大型の売りが出れば一転して売り気配になりストップ安に陥るケースも考えられます。

 台湾の配車アプリと提携した位の材料でストップ高になる・・・おっかなくて買えません。

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