SSブログ

ウーバー米国で上場

 今回は「ウーバー上場」を書こうと思います。

 ユニコーン企業の代表格だった米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズが7日に新規株式公開(IPO)の手続きに入りました。

 上場時の時価総額は1200億ドル(約13兆円)になるとの試算もあり、米国のIPOとしては中国アリババ集団に次ぐ歴代2位の規模となる可能性があるそうです。

 歴代の米市場に新規上場した当時の時価総額を大きい順に並べると、首位は14年上場のアリババ集団の1693億ドル。2位は12年の米フェイスブックで812億ドルだった様なので、ウーバーが上場すればフェイスブックを抜き歴代2位の上場規模になる様です。

 ウーバーは10年に米国でサービスを始めたライドシェアの先駆けで、17年には社内セクハラ隠蔽などの不祥事が相次ぎ発覚し創業者が退任する騒ぎとなりましたが、成長力への高い期待からソフトバンクグループが18年1月にウーバーの発行済み株式の15%を77億ドルで取得したほか、トヨタ自動車も18年8月にウーバーに5億ドルを出資しています。

 トヨタ自動車2016年5月25日にUberと、ライドシェア領域における協業を検討する覚書を締結しました。トヨタがUberに戦略的出資を行う他、日本以外で試験的な取り組みでの協業を模索していくという方針で、出資金額は公表されていないので出資額は不明ですが、ウーバーに対するこの5億ドルの出資は2回目の出資です。

 トヨタは、今年1月には中国の配車サービスの滴滴出行と次世代電気自動車「eパレット」でパートナーとなり、今年の6月には東南アジアで拡大する配車サービス大手グラブに約1100億円出資するなど、今後のモビリティーサービスの構築に向けて提携を加速させています。

 忘れてはならないのがソフトバンクです。ソフバンクは過去にウーバーに出資し、今年の1月にはソフバンクが率いる投資家連合が約8900億円相当の株を引き受け、筆頭株主とています。滴滴には17年5月に傘下の投資会社が20億ドルを出資し、又、14年にはグラブに出資しています。

 両社の出資目的は、トヨタはウーバーなどとの協業を通して自動運転やシェアリングの知見や技術を得たいのが根底に有ると思いますが、ソフバンクグループは純粋に利益が上がることを狙って投資していると思います。

 トヨタとの提携でウーバーの価値は前回の投資から15%高まるそうなので、今年の早い時期に投資家グループはウーバーの価値を620億ドルとみていた様なので、トヨタのウーバーへの投資は大歓迎です。

 ソフトバンクは、ウーバー、滴滴などで筆頭株主となっていることで「我々が世界で圧倒的、最大の交通機関になったというぐらいの状況ではないかと思う」と話しました。18年3月期の決算会見での発言です。

 因みに、12月6日には米国でウーバーとシェア争いを繰り広げる米リフトがIPOに向けた準備書類をSECに提出したと発表したばかりです。よって、「ウーバー」と「リフト」の2社は米国で株式上場予定企業になりました。もう既に「ユニコーン企業」から卒業です。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:求人・転職