SSブログ

偽装迎車

 今回は「偽装迎車」を書こうと思います。


迎車板.jfif


  自分も14年このタクシー業界に身を置いていますが、乗務員が普通に認知しているのか分かりませんが、「偽装迎車」という物が有るそうです。


  とりま、迎車は配車センターかアプリから配車依頼が有ると、スーパーサインを「迎車」にして乗車地点まで向かいます。客はそのタクシーのスーパーサインの迎車表示を見て「迎車≒予約」が入っているタクシーだと思うと思います。


  なので、流し営業で「迎車表示」をしていると、基本的に迎車の意味が分からない人以外は手を挙げません。なので、流し営業が基本のタクシーが偽装迎車を行う意味が有りません。ってか、スーパーサインを迎車にしていると、無線やアプリからの配車依頼は来ない事になり、本末転倒になります。


  普通のタクシーは、アプリや無線での「配車」があった場合は、「空車」で運行中又は待機という空車状態から配車注文が入り、この配車依頼注文を受けると「迎車」になり、「迎車」になり迎車場所に向かい、そして到着し「実車」になります。「空車」→「迎車」→「実車」→「空車」が一営業サークルになります。


  なので、実車の前の動態は必ず「空車」か「配車」+「迎車」になるのが一般的です。


 この様に、「実車」の前のタクシーの動態は「空車」か「配車」+「迎車」ですが、「偽装」をすると、「迎車」の前に「配車」が無くなるので、つまり「迎車」の対象ではない利用者を「実車」にします。これが偽装行為なのです。分りにくいと思いますが、恰も迎車車両の体で偽装迎車版を付けて流して流しで客を拾わず、無線客を狙い、ロング客と思ったら偽装迎車版を外して「空車」にする事の様です。


 乗車拒否や客選びのために「迎車」や「回送」を使うことは昔からあり。中には「実車」を使う人もいます。


 このような行為は乗車拒否のみならず配車忌避にも使われます。つまり「客選び」のための違法な行為でになります。


  又、「仮の迎車」という物も有るそうで、これは前記した様にタクシーの乗車サイクルの「空車」→「迎車」→「実車」になり、この配車を受けるまでの時間と距離が「仮の迎車」と呼ぶそうです。


  なので、「仮の迎車」は「配車」を受けるための運行なので「客選び」が介在しなく、なぜならば、運転手本人が選ぶのではなくアプリから割り当てられた配車を受けるだけだから「客選び」は存在しません。


  「偽装迎車」は、「空車」走行中に、運転手がなんらかの目的をもって「迎車」にし、そのまま「迎車」で走行し、繁華街や待機場所でそのまま移動か、あるいは「空車」で移動し、迎車の対象ではない利用者に対して「実車」になります。


 つまり、「迎車」ではなく「空車」状態を維持するために「迎車」を悪用した、ということになり、そして「実車」までの間に、乗車拒否と配車忌避が起こりま、それは結果的に「客選び」になります。


  この一連の「偽装迎車」の主体は運転手本人になり、タクシー会社でも配車アプリのプラットフォーマーでもありません。


  ですが、此処までは「流し」での運行形態でのことでしたが、車庫待ち等の運行形態の地域では基本的に流しがないので、「仮の迎車」で車庫、待機場所を移動している事になります。


  国交省は旅客課長は、「迎車板を置いて迎車状態にするということについては問題ない」と回答しているそうで、理由として考えられるのは、迎車板を置いて迎車状態にする行為は、次の配車を待っている状態であって、客選びではないからだと思います。要は、「迎車板」を置くのは「仮の迎車」行為で、配車が有れば、「迎車」→「実車」になるからです。


  ですが、これが「仮の迎車」→「空車」→「実車」と空車表示になれば、偽装迎車になる様です。要は、迎車版を置く、仮の迎車→真の迎車→実車という流れの中では、乗務員の恣意的「客選び」が介在しないので問題がないという事なのでしょう。・・・・知らんけどで草。


  残るは行燈ですが、普通は迎車時は消灯しますが、運転席で点灯消灯できる車両もありまトルグスイッチで操作するそうですが、これは、タクシー車両であることを明確に表示するために、実車中でも点灯できるようにしていて、メーター非連携なのです空車中でも消灯できます。



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:求人・転職