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コロナ、病床使用率と入院率

 今回は「コロナ、病床使用率と入院率」を書こうと思います。


  前オミクロン株の事を書いた時に、もうコロナの事を書くことは無いと思っていましたが、残念なことに再度書く様な事が出てきました。


  東京都知事のKBBが病床使用率が20%を超えたら「蔓延防止措置」の適用を、50%で「緊急事態宣言」の適用を国に申請する旨だと公表しました。


  ですが、202148日に、新型コロナウイルス対策の分科会は、感染状況を4段階で示す指標について、新たに「入院率」を加える方針を決めました。導入を決めた理由は、当然の事ですが、医療提供体制の逼迫状況をより正確に把握する狙いです。


  それまでは、重視している指標の一つが、各都道府県が準備した病床に占める入院患者の割合を示す「病床使用率」でした。ただし、この指標では、本来は入院の必要がない軽症者が入院しているケースを排除できず、病床の逼迫度をはかるには不十分との指摘があった事です。要は、病床を使っているのが本当に入院がある人か、入院するまでもない人かが?でした。


  で、入院率が高いと、本来は自宅やホテルでの療養で対応できる軽症者も入院していることが想定され、実際は病床に余裕があるとみなすことができるそうで、逆に入院率が下がれば、本当に病床が逼迫し、入院治療が必要な重症患者が入院できていない恐れが出てくるという様です。


  なので、入院率が上がれば逆に実際は病床に余裕があるとみなすことができるそうなので、なんだかナ~・・・です。要は、入院率が上がれば軽症者が入院している可能性が有るので病床は余裕が有るという考えの様です。ならば、「想定できる」より、より正確に入院の基準を定めれば良いと思うのは自分だけでしょうか?


  この基準によると、入院率が40%以下だと2番目に深刻な「ステージ3」の感染急増にあたるとしていて、入院率が25%以下だと最も深刻な「ステージ4」の感染爆発になるそうで、入院率が下がれば逆に感染ステージが上がる不思議な現象が起きます。要は、入院率が下がる程に感染ステージは上がる不思議な現象になります。草


  東京都によると、115日時点で、新型コロナウイルスに感染した人を治療するための、都内の病床使用率は17.9%にのぼったそうです。東京都の病床確保数は110日時点で6,919床数で入院者数は954人なので、入院率は954人÷6,919床数≒13.8%になります。115日には入院者数が1,239 人になったので「入院率」は17.9%になった様です。


  都の基準では、3週間後に6,919床の20%に到達する「レベル2」になっています。国の基準では「段階的に対応する病床数を増やすことで医療が必要な人への適切な対応ができる状況」となっているので、都の様に具体的な数値を指定していません。


  その為に、東京都は病床利用率を20%、大阪府は35%で「蔓延防止措置」を国に要請で、都道府県ごとに要請の基準が異なります。草


  東京都民の人口は約1,300万人なので、1,239人÷1,300万人≒0.0095%になります。たった0.0095%の入院者の為に「蔓延防止措置」を要請するのでしょうか?(笑)です。 それよりも、第5波が収束した時に、第5波で問題に陥った病床不足をどのくらい増床したのでしょうか?NHKは、都が427日現在、数字上「131%」と突出して逼迫している状況を伝えていて、511日の時点でも東京都の病床利用率が9割超と報じていましたが、都が大幅にデータを修正したので、NHKはその後、13日時点で5割を下回っていたと事実上訂正しています。その時の確保病床数は3,300床でした。


  現在は約6,900床なのでここ8ヶ月で2倍になりました。が、オミクロンが確認されてから病床数が増えたことのニュースは聞こえてきません。


  ウイルスは強者が弱者を駆逐する事が知られていますが、この場合の弱者、強者は毒性ではなく感染力です。故に、デルタがオミクロンに置き換わったなら、当然、病床数の確保に走るのが自治体の務めの様な気がします。それをしないで「蔓延防止措置」要請とは・・・KBBで草(@_@)



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