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北京でロボタクシーの事業開始

 今回は「北京でロボタクシーの事業開始」を書こうと思います。


  中国政府は去年の1128日に、自動走行タクシーの商用利用を初めて承認したようで、「マジか!」で草が生えます。


 自動運転タクシー.png


 世界的に見ても、現在は自動運転の技術はレベル2が主流で、この前ホンダのレジェンドがレベル3になったばかりで、「レベル1」と「レベル2」はドライバーが運転しますが、衝突の危険が迫ったときの回避行動や高速道路で走行速度を一定に保つ操作など、特定の条件下でドライバーをサポートする技術で、万一、事故が起きた場合はドライバーの有責となります。


  「レベル3」では、システムから判断を迫られた場合はドライバーが対応する必要があるため、ドライバーが責任を負う方針の様です。日本では、20204月に「道路交通法」と「道路運送車両法」が改正され、日本国内ではレベル3の自動運転車が公道で走行可能となりました。なので、レベル3のレジェンドが販売可能になりました。


  レベル3では,「一定速度に保つことが義務付けられている道路=自動車専用道路=高速など、特定の条件下においてアクセルやブレーキ、ステアリングを自動運転システムが行う」段階で、運転操作はシステムを中心に行われ、ドライバーが運転する場面が訪れるとシステムが交代要請を出し、その時点で運転の主体がドライバーに交代します。


  2019年には、BMWは国内初となる手放し運転が可能となるハンズオフ機能をリリースし、同年9月には日産がハンズオフ機能付きの自動運転「プロパイロット2.0」をスカイラインのマイナーチェンジに合わせて搭載しました。


  ですが、これれらはハンズフリーと言っても、レベル2でした。お隣のパンダ国ですが、百度(Baidu)は2021年、北京汽車集団(BAIC)系列のブランドARCFOXと共同開発した「ロボタクシー」向けの自動運転車両「Apollo Moon(アポロムーン)」を発表しました。


 


これは、自動運転 ソフトウェアプラットフォーム「Apollo」の第5世代となるシステムを採用しており、レベル4を可能にする自動運転システム「Apollo Navigation PilotANP)」がドライバーレス走行を可能にするそうです。このロボタクシーを前記の様に、「自動走行タクシーの商用利用」を初めて承認し、数十台のロボタクシーが北京の路上に登場したそうです。一度に乗車できる乗客数は2人までで、走行可能エリアは「北京」とされていますが、北京でも下の画像の様に非常に小さな地域で、北京南部の亦庄(Yizhuang)地区となり、ロボカーの運行はその地域に制限されている様です。


北京2.png 


インターネット検索大のグーグルの中国版の手百度(バイドゥ、Baidu)と、トヨタ(Toyota)が出資しているスタートアップ企業の小馬智行(ポニー・エーアイ、Pony.ai)は25日、ロボタクシーを公道で使用する免許を取得したそうです。


 アポロムーン.png


小馬智行によれば、同社のロボタクシーの試験走行回数はすでに50万回を超えているそうで、 北京市内の公道と言っても、北京南部の亦庄というごく小さい地区ですが、百度の自動運転タクシー67台が走行していて、運賃は5.9キロメートルで2元(約36円)ほどだそうです。


 前述したソフトウェアプラットフォーム「Apollo」の第5世代となるシステムを搭載した車の価格は、製造コストは48万元(約820万円)に抑えられていそうで、ロボタクシーの製造コストは約2,000万円規模と言われている様で、従来の3分の1近くまで落とすことでビジネス性が大きく増すため、要注目のモデルとなりそうだそうです。


 実証実験を行ったかは分かりませんが、現在、世界ではレベル3が最先端ですが、Xiのパンダ国では、既にレベル4の自動運転まで公道でのタクシーの走行認可が出ています。


 とはいっても、ドライバーレスではなくレベル2の様にドライバーが同乗しているとこは、ご愛敬?



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