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日交の黒歴史

 今回は「日交の黒歴史」を書こうと思います。



  現在の日本交通の会長と全国ハイ・タク連の会長を務めるのは、皆さんご存じの様に、タクシー王子ことか川鍋氏です。で、日交の営業収入は20215月期では581憶円で、20218月の決算では純利益         93309000円となっています。



  その前々期の令和元年の2019年では、当期純利益:▲16,500万円となっているので、ここ2年間で赤字は脱した様です。丁度、コロナ以前は赤い字でコロナ禍で赤字を脱した事になります。・・・・コロナで赤字脱却とは、大した、強運の人の様ですが、純利益率は≒で0.16%となるので、少しお寒い様な気がします。



  取りも尚、利益は別として、営業収入が581憶も有れば、株式上場を狙うはずだと思います。このブログにも過去に記載しましたが、日交は一時会社存続の危機に陥ったことが有ります。



  バブルが終わった後の2001年に、突然、故達朗社長ら経営幹部ともどもメーンバンクに「グループが抱える債務処理の返済計画」の事について呼び出された様です。その債務額は1900億円だった様で、100件以上の不動産や、30にも及ぶグループ会社の大半を売却し、又赤坂の一等地にあった本社自社ビルを売却し、祖父の代から親しんだ麻布の自宅も手放したそうです。



 1900憶円は、川鍋氏が入社後の17ヶ月後の20017月に、メインバンクから提示された債務総額だった様で、何とか上記の様に資産売却で1300憶円まで債務を返済した様ですが、残り600憶円の目途が立たなく、外資への日交の売却話まで出ていたようですが、日交の「厚生基金」の積み増し不足額の300憶円が問題になり、売却計画は流れた様です。



  そうすると残りの600憶円の返済が問題になりますが・・・・結果的に、法的な特別整理で600億円をチャラにしました。草。又、厚生基金の300憶円は、厚生労働省が平成181227日に日本交通連合厚生年金基金を指定基金にしました。  その後、加入員の89.4%と事業主の同意のもと厚生労働大臣へ解散の認可申請・特例措置の承認申請を行い、平成2681日に解散が許可されました。



  なので、巷で言われている、タクシー業界を改革した人物の様に言われていますが、ご自分の日交に関したは、600憶を特別な法的整理と年金基金の300憶円の合計900憶円債務はご自身の力で解消していなく、決して氏の経営手腕によって解決した訳では無い様な気がします。



  このような経緯を見ると、日交の上場は無理ゲーの様な気がします。では配車アプリは?ですが、現在、タクシー配車アプリは激しい競争によるクーポンやキャンペーンの乱発で各社慢性的に赤字体質となっています。DiDiはかなり大きな赤字を出しているようで、ジャパンタクシーと合弁したMOVDeNAの決算を見ているとかなりの赤字であることは間違いなさそうです。なので、現時点では、ジャパンタクシーと合弁したMOTも上場は厳しそうです。



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