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「タクシー詐欺

 今回は「タクシー詐欺」を書こうと思います。


  自分が現在の会社に勤めだした時、先輩の乗務員から「寿付近で客を乗せる時、ドアを閉める時に『ドアに足を挟まれた』と言ってクレームをつけてくる奴がいるから注意しな」、と言われた事が有ります。なので、それからドアを閉める時は「ドアを閉めますヨ」と言っています。又、降車する時も「ドア開けますヨ」と一声かけ目視してドアを開ける様にしています。自分でドア付近を目視してからドアを開閉する様にしています。この自分のドア開閉時の行為は、自分の中ではルーティーン化しているので、今までに「ドアに足を挟まれた」事や、ドアを開けた時に対するクレームは幸いに1度も有りません。


 因みに、寿とは横浜にあるドヤ街で、東京の山谷、大阪の西成と並び称される「日本3大ドヤ街」のひとつ「寿町」の事です。


  昔は、マジ酷くてタクシーで通るのも嫌な客も乗務員もいました。当時は、「客に寿町通ってもいいですか?」と聞くほど酷い街でした。現在は昔に比べ大分よくなりましたが、それでも昼間から酔いつぶれた者が路上で寝込んでいたりするような「なんだかかナ~」の街です。草


  ですが、今回の「タクシー“挟まれ屋」は少し事情が異なる様です。今回の「挟まれ屋」はドアを閉める時に足を挟まれた訳でな内容で、下の画像の様に後部ドアを開閉するリンケージに足を挟まれた事を起因としてクレームを入れるそうです。(>_<)


  乗務員の自分としては、リンケージ部分は見ようと思えば見えますが、見る意識が無いと見ません。要は、ドアに足を挟まない事に注意しているので、リンケージに靴を挟む事なんて意識していません。


 挟まれ屋.png


 そこに目を付けたかどうか分かりませんが、今回の犯人は、運転手に対し「ドアに靴が挟まった」と迫り、靴の修理代を要求する詐欺の様です。場所は、福岡市内の様です。


  手口はワンパターンで、タクシーに乗り込んだ際、ドアの開閉で「高級ブランドの靴が傷ついた」などと言いがかりをつけ、運転手に現金を要求するものの様で、同一人物とみられる男による現金の要求は、未遂も含めると2021年10月から確認できただけで7件にものぼっていて、中には、1万円を男に渡してしまった乗務員もいる様です。(@_@)


  ドラレコでも、後部座席の足元まで録画できないので、「挟んだ」、「挟んで無い」の乗務員側の「挟んでいない」は実際挟んでいないので「悪魔の証明」になります。この犯人は面も割れている様で、犯人の父親にテレビ局がインタビューまでしている様です。


  タクシーに関する詐欺はこれだけに留まらず、テレビなどでご覧になった方もいると思いますが、「自作自演」でケガを装い、治療費などをだまし取る犯行を、繰り返していた夫婦の事件も有ります。容疑者夫妻は、千葉市で、「路線バス」に乗車中、奈々美容疑者がわざと転倒し、あたかも運転のせいでケガをしたように見せかけて、治療費をだまし取ろうとした疑いが持たれ、逮捕は1111日行われ、容疑は詐欺未遂の様です。


  ですが、被害はバスだけではなく、タクシーを狙って、同じように「自作自演」でケガを装い、治療費などをだまし取る犯行を、繰り返していたとみられることが分かった様です。タクシーも標的に草です。


  この夫婦は千葉県のタクシー業界で有名な「詐欺夫婦」とされていた様です。この自作自演でのケガ装い余罪30件以上あるそうですが、この夫婦の詐欺行為の一連を捉えたドライブレコーダーの映像を見ましたが、なんと「幼稚」で草が生えます。


  実際に個人タクシーを中心に2万円から5万円程度、夫婦に渡してしまったケースが複数あるそうです。乗務員はある意味「免許点数」が命的なところが有るので、乗務員が現場で”クレーム処理”をしてしまい、会社に報告しないケースも含めれば余罪はかなりの数になると思います。この事を考えると、この手の詐欺は、乗務員の免許点数の弱みにつけ込んで、事故をでっち上げて、金銭を要求するのは本当に卑怯な犯罪です。


  結果、この詐欺夫婦は、121日、同様の手口で、タクシーでケガをしたように装い、タクシー料金600円を返金させた事が逮捕容疑の詐欺容疑で再逮捕されたそうで、万々歳です。


  600円で詐欺で再逮捕・・・・稚拙さと悪質性が浮き彫りになった詐欺事件でした。(>_<)



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