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日本は何故新型コロナウイルスワクチン開発に出遅れたか

 今回は「日本は何故新型コロナウイルスワクチン開発に出遅れたか」を書こうと思います。

 現在の新型コロナウイルスに対するワクチンは、全てが外国頼みの状態です。マジ、笑い事では済まされない状況です。当然、「何故?」という疑問が浮かびます。

 1991 年の湾岸戦争終結後、イラクが生物化学兵器を製造していた痕跡が見つかり、95年に日本で地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教は、93年に炭疽菌を屋外で実験的にまいていきました。2001年の9・11 同時多発テロ直後には炭疽菌を使ったテロで米国に死者が出ました。

ここで危機感を強めた米軍は自らワクチン開発への関与を始めて、これで注目された新しい技術が、RNAやDNAのワクチンです。

8月21日の日経新聞のトップには「ワクチン賠償 国が責任/海外製薬から調達促進」と見出しを打った記事が出ました。記事の見たては「国内勢も開発中だが実用化は海外勢より遅く量も乏しい見込み」と言った趣旨の内容だった様です。

現在の世界の新型コロナワクチン開発競争の先頭を走る米バイオ企業モデルナのmRNAワクチンの様で、モデルナは生物学者デリック・ロッシが2010年に創業し、14年からワクチン開発に参入した。新型コロナ禍が発生すると、昨年の2000年の3月半ばにはもう臨床試験を開始していたそうです。

 記憶に新しい、4隻もの米空母で集団感染が相次いだことに加えて、mRNAワクチンやDNAのワクチンが軍に適しているのには、理由があるそうです。これらのワクチンでは、抗原タンパク質の遺伝子情報をRNAやDNAに組み込んで注射するそうで、細胞内で抗原タンパク質が合成され免疫反応が誘導される仕組みで製造過程での感染リスクが低く、遺伝子情報さえ分かれば1カ月前後で開発でき、化学薬品と同じ要領で化学合成を通じて量産できるそうです。海の要の空母での集団感染に危機感を強めた米軍は「自らワクチン開発」への関与を始めまいた。それにより注目された新しい技術が、RNAやDNAのワクチンだった様です。

 これまでは海外の事ですが、翻って我が日本には「日本学術会議」という物が有ります。昨年、日本学術会議が推薦した新会員候補105人のうち、政府が法学者ら6人の任命を拒否したことが大きな問題となった事は記憶に新しいと思います。草

 日本学術会議では、「軍事的安全保障研究に関する声明」という物を出していて、それはざっくり言うと、 1950 年に「戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わない」旨の声明を、また 1967 年には同じ文言を含む「軍事目的のための科学研究を行わない声明」を発しています。

 要は、軍事利用に転用できるものは研究してはならない、という事です。分かり易く言うと、電気、ガス、水道、交通などの社会インフラへのサイバー攻撃は、科学技術を結集して阻止しなければならない喫緊の国家的課題でもありますが、そうした現実を直視した議論になりましたが、学術会議は軍事研究に反対の立場を鮮明にしました。これにより大学から同制度への応募件数は、15年の58件から、声明を出した17年には22件まで急減し、その後は18年の12件、20年は9件となってしまいました。

 纏めると、生物テロ攻撃とワクチン開発技術は表裏一体のものです。地下鉄サリン事件では、発生から25年が経過しましたが、負傷した約6000人の被害者の中には、今なお後遺症に苦しんでいる人も多く、それでもあの時、「自衛隊が有効な解毒剤」を大量に持っていなければ、さらに多くの命が失われたことだけは確実だと思います。

 日本は生物兵器も化学兵器も保有していません。ですが、それら兵器の脅威から国民を守るためには、「保有する以上に研究し、軍事の知識を積み重ねておく必要がある」ことを、地下鉄サリン
事件は証明したのではないでしょうか?

 ですが、日本学術会議は軍事研究に反対・・・デス。草が生える場合ではないでしょう。換言すれば、今回の日本のワクチン開発の遅れは・・・・考えても分かる様な気がします。

 長くなってスマソですが、日ごろから日本学術会議に抱いている不満をぶつけてみました。(*’ω’*)

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