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セレナの不思議

 今回は「セレナの不思議」を書こうと思います。

 先ず、UD タクシーの認定要件でUDタクシーはレベル2、レベル1、その他のUDタクシーに分かれている事はご存じだと思います。これは国交省が定めた「UDタクシー認定制度」に基づくもので、UDレベル2は構造上特に優れたUDタクシー、UDレベル1は構造上優れたタクシー、その他のタクシーに分類され、その他のタクシーは「標準仕様ユニバーサルタクシー認定制度」の認定を受けていないUD車両という事になる様です。

 既にご存じだと思いますが、車体に緑入りのベビーカーの様な物が描かれたステッカーが貼られ、ステッカーにはレベル2は星2つ、レベル1は星1つが書かれています。その他のUD車両は地色が青になります。当然、認定を受けていないので星は有りません。

 又、その他のタクシーは認定を受けていない車椅子用スロープ又はリフトを備えた一般車両となるので車椅子もそのままの乗車出来ます。現在は日産のセレナだけの様です。

 2012年基準では、日産はDBA-M20改のバネットNV200、DBA-M2のNV200のバネットワゴン、DAA-HC26のセレナが有りました。トヨタはDAA-NTP10のJAPAN TAXIがレベル1でした。

 2020年基準では日産は3BA-M20と3BA-M20改のバネットだけになっています。要は、セレナは2020年基準には合致していない事になります。

 前にも書いた様に、2019年度に設置された「移動等円滑化のために必要な旅客施設または車両等の構造及び設備に関する基準検討会」で、バリアフリー整備ガイドラインが改訂され、耐荷重200kg以上を標準、300kg以上を推進とされていたユニバーサルデザインタクシーに搭載する車椅子乗降用のスロープについて、耐荷重300kg以上を標準化するとされました。これを受け、標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領について改正した様です。

 定かではなのですが、このスロープの耐荷重300㎏への変更がセレナから星を奪った様です。トヨタのJapanTaxi はスロープを交換するだけで容易だと思いますが、セレナは車体に直接引き出し式になっているのでトヨタ程簡単にはいかないと感じます。

 今回は便利で使い勝手が良い日産のスロープが逆に仇になった様です。なので、今のセレナはその他のUD車両に分類される様です。

 この事を書こうと思ったのは、昨日の出番で初めてUD車両に車椅子を乗車させている所を見たからで、それは・・・「その他のUD車輌」のセレナでした。たかが星1つされど星1つ・・・なんだかナ~草

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