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お化け

 今回は「お化け」を書こうと思います。

 タクシー業界では、「お化け」という言葉が有るという事は運転手以外の人でもご存知の方はいると思います。

 「お化け」には2つの意味が内包されている様です。

 1つ目は、例えば「今日の昼、横浜の西口のタクシー乗り場からお化けを乗せて、埼玉まで行ったヨ」何て使います。もう1つは「今日の夜の2時に本牧通りの山手警察の交差点から、お化けを乗せて渋谷まで行ったヨ」何て使います。

 何方もロングの長距離の客です。共通点は「意外」です。昼間に埼玉へ行くなら駅から電車に乗った方が早くて安価なのに、わざわざ高額で時間も多くかかるタクシーを使う事は「意外」です。

 又、深夜の2時に横浜のローカルな場所で渋谷に行く事は、交通手段が無くて手段がタクシーに限られていても、拾う場所は「意外」です。

 タクシーも殆ど道らないで道でコンビニ袋をぶら下げた客を乗せた事が以前有りました。行き先は千葉の木更津迄でした。金額は古い事なので忘れましたが、結構良い金額だったと記憶しています。コンビニ袋をぶら下げている風体の客を「千葉」まで・・・意外です。

 自分は、最近では前記した山手警察から渋谷までの「お化け」を拾いました。道路代込みで約15,000円を少し超えた金額でした。

 次の出番では、滅多に通らない福富町で「大井松田」を拾いました。金額は軽く20,000円オーバーでした。これは意外ではなく普通のロングの客です。お化けでは無いと思います。

 よって自分が思う「お化け」は、「意外性」のある「ロングの客」です。「意外性」だけでも「ロング」だけも「お化け」には当てはまらないと思います。

 換言すれば「お化け」=「意外性」+「ロング」ではないでしょうか。「意外性」は時間又は場所で、「意外性」=思わぬ時間若しくは思わぬ場所ではないでしょうか?

 運転手は、深夜にコンビニ袋を持って田舎の方でタクシーを待っている客はほゞ近場だと想像します。その客が「千葉」だったら・・・「ロング」+「意外」=「お化け」です。

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