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タクシー会社,斡旋会社の釣り広告

 今回は「タクシー会社斡旋会社の釣り広告」を書こうと思います。


  殆どのタクシー乗務員斡旋会社やタクシー会社の募集広告には、タクシードライバーには「残業がない」、月の休日は17日以上! 月の半分以上が「お休み」、「土日祝休み、昼間のみの日勤なども選べる」・・・等々、求職者には魅力的な言葉が並べられています。草


  又、「入社祝い金」、「入社後〇〇ヵ月給料30万円保証」などの甘言が殆どの会社のホームページや斡旋会社のホームページには記載されています。


  一つ一つ見ていきましょう。先ず、「残業が無い」は正確には「残業しなくてもよい」になります。残業が無い会社は殆どの会社は、例えば㎞は勤務時間15.5時間、月の稼働日数は11日~1日になり、給料は、「月給180,180円~201,500円+歩合」になっています。11勤で計算すると、180,180円÷15.5時間≒1,162円、この数字を元に12勤を計算すると、1,162円×15.5時間×12勤≒216,132円となるので、201,500円を元に時給を計算すると、201,500円÷12勤÷15.5時間≒1,083/hになります。


  ですがこの15.5時間には法定休憩時間の2時間が含まれていないので、稼働時間は15.5時間でも拘束時間は15.5時間+2時間=17.5時間になります。なので15.5時間は「労働時間」で「拘束時間」を別に書く必要が有る様に感じます。


  次に「残業がない」は語弊がある表現で、正式には「残業が無い」ではなく「残業しなくても良い」と言う表現の方が正確です。厚労省は、「隔日勤務の運転者の拘束時間(始業時刻から終業時刻までの時間)は 2 暦日で 21時間以内」と定めているので、21時勤務だと3時間の休憩が義務付けされているので、労働時間は21時間-3時間=18時間がMAXの労働時間になります。


  なので、18時間-15.5時間=2.5時間が㎞での取りうる残業時間の値になります。残業は、15.5時間以上労務する事になります。タクシーはその日の乗車単価にもよりますが、労働時間が長い方が客を拾える確率が時間が延びれば増えるので、より高見を目指すのなら、15.5時間の労働より18時間労働した方が良いはずなのは分かり切っている事です。現任の方ならある程度理解していただけると思いますが、タクシー初心者に「残業無し」をセールスするのはいかがなものでしょう?(>_<)


  次に「月の休日は17日以上! 月の半分以上が「お休み」と言う表現もいただけません。厚労省は「勤務終了後は継続 20 時間以上の休息期間をとる必要があります。」としています。なので、公休を除くと「明番」は休日ではなく「休息時間」と言う括りになるので、12勤だとすると12日は休日ではなく休息時間に当たるので、上記の「月の休日は17日以上! 月の半分以上が「お休み」1は「月の休み5日以上、月の1/6以上が「あ休み」と言う、まったく締まらないキャッチになってしまいます。要は。週休2日以下になってしまいます。(>_<)


   魅力的は「入社祝金」ですが、一般的に入社した時点で貰える会社は聞いた事が有りません。大体は、初乗務後1ヶ月乗務した後に申し込んで支配されのが殆どで、その時も「連帯保証人」を求められるのが普通で、この祝い金も「乗務2年経過で返済義務が消滅するケースが殆どで、所謂「2年縛り」です。 (>_<)


  なので、タクシー斡旋会社やタクシー会社の広告はある程度タクシー業界の知識、例えば、乗務時間規制、11勤や12勤などの乗務日数、給料体系(A賃、AB賃、完全歩合)などのある程度の知識を持って、募集広告を見る必要が有る様な感じがします。


  タクシー就職会社選びには「無知は罪」・・・・です。ってか、業界は100社あれば100社の条件が有るので、最低限の知識を付てタクシー会社選びに臨んだ方が様い様な気がします。


  ここまで、気を付けて選んだタクシー会社を選んだつもりでも・・・・自分に合わない事は結構有るそうです。(@_@)



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