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今回は「今更『電話』でタクシー運賃を事前確定」by広島

今回は「今更『電話』でタクシー運賃を事前確定by広島」を書こうと思います。

 総務省の情報流通行政局情報通信政策課の発表の通信利用動向調査によると、2021年度の「固定電話の保有状況」では、全体では68.2%、20代世帯では8.1%だった様で、予想はしていましたが、固定電話離れが若年層を中心に進んでいるようです。

 40歳代では59.7%ですが年齢が高齢化するとともに固定電話の普及率は伸び始め、50歳代で81.9~80歳以上の94.7%と年齢が上がるほど保有率は上がっている様です。

 若い世代は、20歳代で8.1%、30歳代で21.4%だそうです。2001年の普及件数は61,330,000件だった様ですが、2019年になると18,460,000件にまで約30%まで減少した様です。
固定電話.png
 そんな固定電話普及率が下がる中、広島県の広島市内でタクシー事業を共同運営する協同組合タクシーセンターが、「電話で運賃を事前確定」するサービスを8月2日から始めた様です。要は、事前確定運賃by固定電話です。

 利用方法は非常にシンプルで、電話で乗降車場所を告げると、オペレーターが専用システムで適切な経路を検索するとともに、運賃を提示する仕組みだそうで、オペレーターの示した経路と料金に利用者が合意すると、タクシー車内のタブレット端末に情報が行き、ドライバーはその経路に沿って利用者を送迎する様で、ほゞほゞタクシーの配車アプリの「事前確定運賃」と同じで草。

 同センターもDiDiモビリティジャパンの配車アプリ「DiDi」で同様のサービスを導入しているが、電話を使ったサービスは日本初だしています。タクシーセンターと有りますが、頭に「共同組合」と付いているので、神奈川県の一般財団法人神奈川タクシーセンターを想像しますが、これはタクシー業務適正化特別措置法に基づき国土交通大臣の指定を受けた組織になります。

 神奈川県では、前述した一般社団法人 神奈川県タクシー協会が2018年4月19日より横浜・川崎エリアで、DeNAの「タクベル」の配車アプリのサービスを開始しています。タクベル→モブ→ゴー・・・草
なので、神奈川県タクシー協会の公認アプリ?は現在の「GO」になります。

 話変わって広島ですが、どうも神奈川県の様なタクシー協会が公認してる横浜の「GO」の様なアプリは無い様で、それぞれの事業者が、DiDi、GO、Japan Taxi、Uberをチョイスしている様です。言わば配車アプリ激戦区の様です。

 話を「協同組合タクシーセンター」に戻すと、この協同組合は(有)広三自動車、(有)胡タクシー、丸三タクシー(株)の3社が組織している様ですが、3社とも(一社)広島県タクシー協会加盟会社になります。ホームページには「協同組合タクシーセンターは、昭和38年(1963年)に設立され、現在はタクシー会社3社が広島市南区出島に集結し、「センター」として営業を一本化させております」とされ、保有台数は3社で120台の様で、配車アプリも「DiDi」を使用している様です。

 配車アプリを使っているのに何故「電話で運賃を事前確定」のサービスを始めたのかという疑問が生じますが、同センターは、「配車アプリとともに電話でも事前確定サービスを導入することで、高齢者や観光客を中心に利用者の間口を広げたい」、「タクシーセンターはこのサービスを導入することで、配車業務の担当者の高齢化に伴う、労働力不足の解消にも生かす」事が狙いの様ですが、労働力不足の解消には?マークが付いて草。

 同センターには配車室も有る様なので、「・・・・配車業務の担当者の高齢化に伴う、労働力不足の解消にも生かす」では無く、どうせ配車室があるならそれを利用して「事前確定料金で配車をしてもいいんじゃネ、別に余計なコストが掛かるわけじゃねーし」が本音では無いのでしょうか?

 システムを開発したのは何回かブログでも書いた事が有る電脳交通で、「今後は全国のタクシー事業者へ順次導入を進める」としています。が、配車アプリ全盛で、タクシー無線も横浜のラジオタクシーの無線と配車アプリとGOとの統合の様に、タクシー無線と配車アプリの統合が進む様なので・・・・一寸無理ゲーな様な気がします。草

 

 

 

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