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自交連も反対の“タクシー運賃へのダイナミック・プライシング導入”

今回は「自交連も反対の“タクシー運賃へのダイナミック・プライシング導入”」を書こうと思います。

 自交連とは、「全国自動車交通労働組合総連合会」の事で、こ本的にハイヤー、タクシー、観光バス、自動車教習所で働く労働者で組織している労働組合の全国組織です。要は、ハイタクの労働組合の全国組織の事になります。又、全自交労連には、36の都道府県に地方連合会・地方本部が置かれている様です。

 横浜の全自交神奈川地方連合会の支部は・・・自分も初めて知りましたが、神奈川都市交通労組内に置かれている様です。前にも書いた記憶が有るのですが、全自交は日本労働組合総連合会=連合、全日本交通運輸産業労働組合協議会(交運労協)、国際運輸労連(ITF)、世界労働組合連盟(世界労連)[1]に加盟しているそうです。

 そんな自交連本部が表台の様に「ダイナミック・プライシング(変動運賃)反対」、副題として「自交総連が声明 利用者にも労働者にも害悪ばかり」という声明を発表しました。

 これも前に書いた事が有り、最近テレビでなどで「ダイナミック・プライシング」という事が話題になっている様です。自分に言わせれば・・・「おせ~よ」で草が生えます。ダイナミック・プライシング・は約2年前のライドシェア対策11項目の中の1つになります。

 ダイナミック・プライジング導入に合わせ、これも前に書いた記憶が有るのですがソフトメーターの導入も検討せれている様です。改めてソフトメーターの事を書くと、。GPS情報をもとに走行距離を計測するしくみで、その正確性に疑問があります。

 改めてダイナミック・プライシングの事を書くと、今年の2月22日の規制改革推進会議でとりあげられ急浮上してきて、前述した様にテレビなどで目にした方も多いと思います。国交省は、導入に向けて調査を行うとしていて、タクシーの運賃を繁閑に合わせて変動させ、需要が多いときは高く、少ないときは安くするというものです。

 この料金変動のシステムは、外国のライドシェアで採用されているそうです。この運賃のしくみは、国交省が安全に問題があるから導入は認められないとするライドシェアで取り入れられているもので、ライドシェア大手のウーバーでは、悪天候で電車やバスが止まったり、事故や事件で一部の交通が遮断されたりして利用者が殺到するときに運賃が数倍に跳ね上がり、そのたびに利用者から抗議が続出しているそうです。

 換言すると、安全に疑問が有るととして導入を認めないライドシェアの採用でする変動運賃制を導入する事になります。抑々、ダイナミック・プライシングは、タクシー利用者から要望があって導入しようというものではなく、ウーバーと雇用関係にない運転者を需要増大時に集めるためには、運賃を上げて収入が増えるというインセンティブが必要だという理由によるもので、利用者の利便や希望とは何ら関係のないものでの様に感じます。

 タクシーは、道路運送法を改悪しての規制緩和が2002年に実施されたが、事故の増加など混乱が生じ、その検証の結果、「市場の失敗」が指摘されて規制緩和の見直しが行われ、2009年にタクシー適正化・活性化特措法が制定されて、規制が一程度強化された歴史があります。要は、小泉改革になります。
 
 また、現在のコロナ危機で、規制緩和による過当競争でタクシー事業が脆弱化し、すでに余裕のない経営状態となっていて、運転者の賃金も歩合給中心の賃金となっていることなどで、営業収入の激減という事態に対応できず、倒産や廃業の危機に瀕する被害を拡大しているという実態があります。

 本来ならば、以前の反省をしなければならない時に、逆に、再び規制緩和をすすめようとし、業界や国交省にダイナミック・プライシングのような施策の実行を迫る規制改革推進会議の姿勢は如何なものでしょう?・・・今回は真面目っショ(>_<)で草。
 

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