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東京4社の大和交通の営収を考えてみる

 今回は「大和交通の営収を考えてみる」を書こうと思います。

 東京4社で唯一株式上場をしているのが「大日本帝国」の大和交通になります。上場先は東証2部になり資本金は5億2,500万円の様です。設立は昭和14年9月13日に中野相互自動車(株)として設立し、昭和20年1月1日に企業合同により現商号に変更しています。

 それから4年後の昭和24年には東京証券取引所に上場しています。昭和24年という事は1949年になり、第2次世界大戦が1939年9月1日~1945年9月2日なので、終戦後約4年で上場した事になります。正に日本が混沌としていた時期に上場です。

 そんな大和交通の車輌数は、ハイヤー 180台、タクシー 2,144台 (連結会社702台+業務提携会社1,442台)、福祉ハイヤー 38台になる様です。決算は3月で2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)では、売上が16,928(百万円)、営業利益は378(百万円)となっています。数字が分かりづらいので雑に言う売上高169億円に対して利益は3億7千万円です。

 そうすると利益率は3億7千万÷169憶円≒2.2%となります。前にこのブログで書いた「タクシー会社の利益率は2%~8%」の低い方に当てはまります。上場企業でこの数字なので中小では1.5%位なのでは無いでしょうか。

 1台当たりの営収を計算してみます。タクシー車両の台数非は2,144台÷(2,144台+180台+38台)×100≒90%になります。ですが、ハイヤーと福祉車両の売り上げがわからないので台数を2,144台として計算してみます。

 169憶円÷12ヶ月で1ヶ月約14億円、台数が2,144台なので1台当たりの営収は
約65万円になります。1日に直せば12勤で税別54,000円、税込み約60,000円になります。11勤だとそれぞれ58,000円、65,000円になります。

 ですが前述した様にハイヤーと福祉車両の売り上げを含んでいるので、この数字より
若干営収は低い様な気がします。

 東京4社の台数は、日交4,157台、㎞3,667台、大和2,144台、帝都1,198台の様です。

 唯でさえ上場企業の利益率が2%なので、武漢ウィルスによる影響はタクシー業界に黒い影を落とすことになりました。大和は4月は差し引き約2億円のキャッシュアウトになった様ですが、そこで4月に35億円の短期借り入れを行い少なくとも今年度の資金繰りはもう大丈夫だそうです。

 タクシーの利益率・・・利益率1.5%ではタクシー業界は、会社も乗務員も何だかナ~草

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