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武漢ウィルスとリ―マンショックとタクシー

 今回は「武漢ウィルスとリ―マンショックとタクシー」を書こうと思います。

 中部社研 経済レポートの「新型コロナウイルス感染症が全国・中部圏の産業別の雇用
に与える影響について」では、「リスクケース」で、減少する就業者数は▲301.5 万人、減少率は▲4.5%と試算されます。2009 年の「リーマンショック」後の経済危機時における就業者数の減少(▲1.5%)と比較して、新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響がいかに甚大となるのかがわかる数字です。

 消費税を10%にあげる時、首相は「リーマンショック級」の事が起こらない限り消費税を10%にすると言っていた事を記憶されている方も多いと思います。レポートの話に戻地ますが、産業別では卸売・小売業が▼84.5万人。減少率では宿泊・飲食業が最大の落ち込みです。

例えば、産業別で見ると、失われる雇用の大きい順に、卸売・小売業▼84.5万人、製造業▼61.4万人、宿泊・飲食サービス業▼58.9万人と、政府の緊急事態宣言による「自粛要請」という名の実質的な「経済ロックダウン」の影響を強く受けた産業であることが確認できます。因みに、減少率では宿泊・飲食サービス業の▼14.1%が最大の落ち込みとなっています。

リーマンショックによって失われた雇用は▼95万人、全体の▼1.5%に過ぎませんが、今回の武漢ウィルスで失われる雇用▼301.5万人(▼4.5%)と、新型コロナ危機で失われる雇用はリーマンショックの3倍強と圧倒的に大きいことが分かります。

産業別では、リーマンショック当時は、特に「製造業」で雇用が大きく失われていて、▼69万人(▼6.0%)減少しました。その減少分をリーマンショックでは非製造業のなかには医療福祉など雇用を増やした産業が多く、今回との比較で言えば、宿泊・飲食サービス業では+7万人(+1.9%)雇用が増加していました。要はリーマンショックではサービス業が∔1.9%なのに対し、武漢ウィルスでは逆に▼58.9万人と雇用者が職を失いました。

タクシー乗員はサービス業では有りませんが、飲食業と同じ様に非製造業な事は間違えが無いと思います。要は、今回は、雇用への影響は、卸売・小売業、宿泊・飲食サービス業を中心とした非製造業で特に大きいですが、製造業、建設業でも大きく減少することが見込まれていて、即座に雇用の受け皿となるような産業は考えにくい。困った先の受け皿がタクシー業界でした。これがタクシーは「職業ヒエラルキー」の底辺の職業という事です。

しかし、そんなタクシー業界も現在はそんな余裕は無い様な気がします。換言すれば、リーマンショックと新型コロナ危機での最大の違いは、今回の武漢ウィルス危機では製造業も非製造業も全般的にネガティブな影響を受けていて、失われた雇用の受け皿となる産業が見当たらないことでしょうか。

もとから、1月の京浜交通圏の税別営収平均35,000円では13勤したとしても売り上げは455,000円、歩率は最低ラインの50%前後の227,000円しかなく、此処から社会保険料、厚生年金、前年の市県民税、所得税等々を差し引くと。手取り金額は家族構成にもよりますが、14万円~15万円になってしまいます。

1月の京浜交通圏の数字の日々の営収の35,000円でこの金額です。・・・・3月、4月、5月は更に悪かったようです。・・・自分はもう稼ぎ方が分かりません。今日、夜にガソリンでも入れに行って夜の街を偵察してくるつもりです。草

話は変わりますが、「リーマンショック級」の事が起こらない限り消費税を10%にすると言っていたからには、リーマンショック以上の事が起こったのなら消費税減税を行うのが筋では無いのでしょうか?

これからの事を考えると本当に気が重いです。苦草

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