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今回の新型コロナ最悪シナリオを8年前に想定した国、それは・・・

 今回は「今回の新型コロナ最悪シナリオを8年前に想定した国」を書こうと思います。

 今回の武漢ウィルスの第1震源地を中国とすると、第2震源地は欧州になる様な気がします。イタリアやスペインの状況を見ても第2震源地です。

 そんな中、今なおウィルスの収まらない欧州で、ドイツが死亡率を低く抑えている様です。その理由は、同国のウィルス学の専門家たちが、未知のコロナウィルスによるパンデミックを想定したリスク分析を8年前に公表し、政府や議会に警鐘を鳴らしていた事実があるそうです。・・・8年も前から公表しています。

 ジョンズホプキンズ大学によると、ドイツの新型コロナウィルス感染者数は約14万5000人と、欧州で3番目に多い(4月20日時点)様ですが、同国の死亡率は3.2%と、フランス(12.8%)、イタリア(13.2%)、英国(13.3%)、スペイン(10.3%)などに比べて大幅に低いそうです。

 ドイツ連邦政府とウィルス学者たちが、未知のコロナウィルスにより多数の死者が出る事態を8年前にすでに想定していたからだそうです。ドイツは最悪のシナリオがもたらす被害の想定を文書として公表し、地方自治体や医療界に準備を整えるよう要請していた様です。

 結果、人工呼吸器付きの集中治療室(ICU)が2万5000床、ICUベッド数は、約4万床に達している様で、ドイツの人口10万人当たりのICUベッド数は29.2床で、イタリア(12.5床)やスペイン(9.7床)を大きく上回っています。因みに日本は・・・5床です。草

 では何故ドイツでは、なぜパンデミックに対する備えが比較的整っていたのかが疑問に思います。それは前記した要請文書に有り、ドイツ政府の国立感染症研究機関であるロベルト・コッホ研究所(RKI)や、連邦防災局などが「2012年12月10日」に作成し、翌年1月3日に連邦議会に提出したもので、「2012年防災計画のためのリスク分析報告書」という題名が付けられている文書に有る様です。

 リスク分析は、損害を最小限にするために事前に対策を取ることを目的としている物で、リスク分析シナリオを作成する際には、様々な悪条件が重なって被害が大きくなる、最悪の事態=ワーストケース・シナリオが使われる様です。

 RKIは、報告書の中で、架空の変種SARSが主に飛沫感染で拡大、1人の感染者がウィルスを3人に伝播させる強い感染力を持つと想定し、更にRKIは、「ウィルスの潜伏期間はたいてい3~5日だが、14日間になることもある。症状は空ぜき、発熱で始まり、大半の患者が息苦しさや悪寒、筋肉痛、頭痛、食欲不振を訴える。レントゲン撮影を行うと、肺に異状が見られ、子どもや若者は軽症もしくは中程度の症状で済み、約1週間で治癒するが、65歳以上の患者はしばしば重篤な状態に陥り、3週間の入院が必要になる」と想定しています。これは、現在世界中で広まっている現在の武漢ウィルスの症状と、ほぼ一致しています。

 まるで、ドイツの学者が8年前にタイムマシンで今の2020年の世界を訪れ、今イタリアやスペインで起きている惨状を観察して来たかの様です。

 要は、ドイツは8年前に「変種SARS」によるパンデミックを想定し、それは「アジアで始まり、欧州と北米に拡大」と予測しています。・・・ビンゴです。

今回の武漢ウィルスは、今年1月にまずドイツ・ミュンヘン郊外の自動車部品メーカーの社員の間で見つかった様で、中国からやってきた社員が、ウイルスに感染していることを知らないまま講習会で講師を務め、研修に参加したドイツ人社員の間にウィルスが広がったそうです。この時ドイツ政府は、迅速に感染経路を特定することによって全ての感染者と濃厚接触者の隔離に成功しました。何故感染拡大が止められたのに今でもドイツでは未だ感染が拡大している様です。原因は2月の謝肉祭の休暇に多くのドイツ人がイタリアやオーストリアへ行って感染し、帰国したからだと推定されている様です。
 
 何れにしても、8年前からコロナウィルスの感染拡大を予想していた「ドイツ」はベンツやBMWなどの車作りだけでは無い様です。それに比べ日本は今になって右往左往状態です。・・・草

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