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「自家用有償旅客運送とウーバー」

 今回は「自家用有償旅客運送とウーバー」を書こうと思います。

 先ず「自家用有償旅客運送」とは、バス、タクシー等が運行されていない過疎地域 等において、住民の日常生活における移動手段を確保するため、国土交通大臣 の登録を受けた市町村、NPO等が自家用車を用いて有償で運送する仕組みです。

 この仕組みは、①市町村運営有償運送、②福祉有償運送、③過疎地有償運送の3つに大別出来る様です。①は交通空白運送と市町村福祉運送に分けられ、交通空白運送は市町村の過疎地などの交通空白地域において、市町村自らが当該住民の運送を行う事になります。

 同じ様に過疎地を対象にしたものに③が有りますが、これはNPOなどが実費の範囲内で営利と認められない範囲内の対価によって運送を行うものです。

 この仕組みを利用した自治体が北海道の稚内市か100kmほど南に位置する中頓別町です。
2016年8月から、米配車大手のウーバーテクノロジーズと組み、ライドシェアの実証実験を始めました。

 人口は2000人を割り、公共交通は1 日4往復の路線バスのみで高齢者割合が4割を超える典型的な過疎地です。

 当初は無料でしたが、無料のためかえって町民が利用を控えている面が有った為、現在は有料です。利用者は一定のお金を出した方が使いやすいそうです。なんとも日本人らしく、おくゆかしい限りです。

 この方法は、京都府京丹後市のウーバーアプリのベースのICTステムを活用したNPO 法人 「気張る!ふるさと丹後町」が運行する「ささえ合い交通」の「公共交通空白地有償運送」を元に考えられたそうです。2016 年 5 月 26 日に運行開始しているので、今年で4年になります。

 京丹後市は前面に「ウーバー」の社名は出ていませんが、ウーバーのホームページには紹介されていて、中頓別町は堂々とウーバーの名前をしています。

 現在ウーバーの日本でのサービスは、2014年に都内でハイヤーとタクシーの配車サービスを開始した「ウーバータクシー」と前述した2か所の合計3か所だけです。

 その3か所に加えて、前に書いた淡路島を加えて4ヵ所になりました。東京、北海道、兵庫、京都です。

 東京のウーバータクシーは現在数が非常に少なく「幻」存在です。

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