SSブログ

「3ヶ月30万円保証」

 今日はタクシー運転手募集広告に書いて有る「3ヶ月30万円保証」について書こうと思います。前回書いた次のテーマの「新人時代」迄話が進まない様な気がします・・・

 「3ヶ月30万円保証」悪魔の囁きの様な物で、この30万円は当然総支給額であって手取り額では有りません。運転手の扶養等の条件によって当然手取り額は違います。社会保険、厚生年金、所得税等を引かれます。社会保険や、厚生年金は月保証金額の30万円をベースとして計算されます。

 ん!?と思った方は素晴らしい! そうです、保証期間を過ぎても給料が30万として計算されます。保険料の見直しは確か9月に見直して10月分の給料から引かれたと思います。・・・不確かですいませんが。

 例えば3ヶ月の保証期間が1月に終わったとすると、その年の9月迄30万円に対する社会保険、介護保険、厚生年金、等が引かれます。

 何が言いたいかというと、総支給額が30万円以下だと損するヨ・・・です

 ざっと計算してみましょう。給料30万円という事は歩合給60%として50万円の売上です。消費税を抜いた金額です。タクシーメーターは消費税込みで表示さてるので、メーター表示金額だと54万円にならなければなりません。

 仮に基本の12勤務だとメーター金額で45000円、税抜きだと約42000円の営収が1日必要になります。最近は業界紙の東京交通新聞を読んでないので分かりませんが、
東京特別区(23区)の営収は幾ら位でしょうね?・・・自分は東京なんて関係有りません!

 話を戻すと、乗務したらメーターで営収金額を確認する事になるのでメーター料金で話をします。初乗務したら月に平均で1日あたり45000円を売り上げられる自信ありますか?・・・ある人は私に言わせれば「神」です。(東京特別区以外ではネ)

 「神」でない人も悲観する事は有りません。・・・ちゃーんと方法は有ります。

 「3ヶ月30万円保証」はこう読んで解釈して下さい。「君はタクシーが初めてだから、取り敢えず生活が出来る様に30万円出してあげるヨ、でも社会保険や厚生年金と税金は引いて、渡すのは25万円だよ。そのかわり4ケ月目からは自分で稼いでネ、前みたいに給料が30万円になんなくても社会保険や厚生年金と税金は前と同じだけ引くからネ。あっ、それと25万の給手取り給与が欲しかったら税込み54万円の営収が無いと無理だからネ」・・・と

 しかし逆に言えば、30万円以上稼げばお得です。30万円以上稼いでも社会保険、介護保険、厚生年金、等は9月まで給料が30万円の金額のままだからです
私の場合は、9月と10月の給料がほぼ同じで、10月に控除された金額が5万円以上多くなって青くなりました。・・・

 くれぐれも「3ヶ月30万円保証」には釣られないで下さいネ。・・・そうは言っても
仕事を探している40過ぎの人には美味しい話です。

 実際に今日会社を首になって明日から如何しようかとなると、2種免許取得期間中1万円の日当が出て、30万円の祝金、3ヵ月間30万円の給料保証が付けば当面の生活はどうにかなるでしょう。しかし3ヵ月後「タクシーに乗って良かった~」と思っているのはほんの一握りです・・・あとは苦しんで悶絶しています。

 こう考えるとタクシー会社が「社会の受け皿」、乗務員が「職業ヒエラルキーの底辺」になる気がします。

 次回こそ「新人時代」を書こうと思っています。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0