「隔勤運転手の1日」

　今回は今回のテーマの「収入は如何なの？どう稼げばいいの？」と「隔勤運転手の1日」について書こうと思います。

　まず前回の続の「隔勤運転手の1日」ですが・・・・単純です。出庫して帰庫するまで完全に自由です。パチンコ、スロット、競輪、競馬、競艇・・・ご自由にって感じです。但し、無線が付いている会社の車は注意が必要です。何かの拍子で業務中パチンコ店等などに行った事が分かってしまうと会社から目を付けられます。無線が有る車は無線のオペレーターが車の位置を把握出来るので、同じ場所（パチンコ店の駐車場など）に長く止まっていると、「パチンコ行ってんじゃネ」となります。オペレーターで話が止まっているうちはいいのですが、管理職に話が漏れれば、即「お座敷」が掛かって厳重注意です。何回か繰り返すと「乗務停止です」・・・出来れば店舗の傍の駐車場に駐車して、休憩していたと言い訳が出来る時間で遊んでください。・・・この手の運転手はマズ営収が上がらないパターンですけど。・・営業車で埼玉県の「戸田」まで行った事がバレて退職した運転手がいます（笑）

　出庫したら後はどの様に営収を上げるかを各々が決めた自分のパターンでの営業になります。
概ね営業のパターンは「流し」と「駅付け」（駅以外のタクシー乗り場付け）の２パターン＋「各々を時間帯で分ける」に分かれます。

　では「流し」と「駅付け」ではどちらが良いのでしょうか？・・・勤務を望んでいる会社所在地から、「流し」営業が出来るエリアに移動できなければ比べようもありません。田舎って流しのタクシーは有りませんよね。空車が有ってもそれは駅に向かうタクシーで流しではありません。田舎に住んでいる客は電話でその地域で営業をしているタクシー会社に連絡してタクシーを呼びます。決して会社が田舎に在るから「流し」は無理ではなく、極めて営収が上がる可能性が低いという事です。

　働こうと思っている会社が田舎に在って、「駅付け」専門でやっている会社では、営収は会社の営業努力、無線の本数、待機場の数に期待するするしかないでしょう。

　では「流し」も出来るし「駅付け」も出来る場合はどうでしょうか？昔からタクシーは「走ってなんぼ」って言われていて、「待ってなんぼ」とは言われていません。考えてみてください、「流し」は１時間により多くの客を乗車させる為、事故に会うリスクを背負って１時間に２０キロ前後走ります（労力を使います）。「駅付け」は駅で待機しているだけでノーリスクで労力も使いません。もし「駅付け」の営収の方が良ければ誰も「流し」なんてし、神様は分っていません。でも流石神様、1カ月を通して営収の上がるのは
「流し」＋「時間帯によって休憩しながらの駅付け」です。
1日の営収で見れば例外は当然有ります。偶然乗車した客が遠距離で、それが何回か続くと「流し」は敗北です。でもそこは神様、そんな日をそうそう長く続けさせてはくれません。1か月後の営収はきっちり「流し」に微笑んでくれます。

　東京であれば、２３区ならほぼ「流し」の営業が出来るでしょう。東京でも三多摩地区は厳しいと思います。私が勤務するＹ市（政令指定都市）では「流し」営業で営収が見込めるのは中心部の２ないし３区だと思います。

　もし貴方がタクシー運転手で稼ぎたいと思ってタクシー乗務員の募集に応募するのであれば、通勤が出来て「流し」営業が出来る会社を選んでください。もし「流し」営業が出来ないのなら、一日の営収は会社の営業努力、近隣の病院や官公庁の付場の数、無線の数、そして何よりその日のあなたの運、任せだと思います。会社選びの際は「流し」による営業が出来る地域なのかを考えるか、会社に聞いてみて下さい。タクシー運転手のブログにある「最初から頑張れば年収５００万」は地域だけでも東京２３区の様な都会か、政令指定都の様な大都市の中心部位です、中心から外れると厳しいかもしれません。因みに私の勤務地Ｙ市ですが、熱海から通勤している運転手もいます。

　余談が長くなってしまったので続きは次回書こうと思っています。