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原チャリ50㏄から125㏄になる

 今回は「原チャリ125㏄になる」を書こうと思います。


  昨日は、自転車で16歳から青切符が切られる事を買いきましたが、今回は…原チャリです。(笑)


  タクシー乗務員の自分は、自転車と同じ位原チャリは困った乗り物です。右側通行まではしませんが、すり抜け運転、高速運転等々非常に厄介な乗り物だと思うのは自分だけでしょうか?


  とりま、そもそも法定速度とは、道路交通法施行令の第11条(最高速度)で規定されている速度で、「・・・・自動車にあっては60kmh、原付にあっては30kmhとする」と規定されていて、道路運送車両法では、エンジン排気量が50ccまでを「原付一種」、排気量50cc超え125cc以下を「原付二種」と原チャリにはふたつに区分が有ります。


 なので、原チャリの法定速度最高速度は30kmになりますが、ほゞほゞそんな低速で走行している原チャリは、めったにお目にかかりません。(笑)


  令和2年の排ガス規制とは、新型車は令和212月から、継続生産車)は令和411月から、原付一種のみ令和711月から適用対象となるのが「令和2年排ガス規制」です。


 具体的に何が変わるかというと、排出ガスを浄化する装置の劣化を監視する機能である「車載式故障診断装置=OBDⅡ」の搭載を、義務化したことのようです。


  で、この「車載式故障診断装置」とは、「On-board diagnostics 2=オン・ボード・ダイアグノーシス 2」の略称で、電子制御装置にプログラミングされている自己診断機能を指し、例えば排出ガスを浄化する装置に劣化や不具合が起こった場合、「車載式故障診断装置」は故障時の使用状況を記憶し、警告ランプの点灯等で、運転者に異常の発生を告知する装置だそうです。


  要は、今の車に装備されている、エンジンオイル交換時期を知らせる事の排ガスバージョンの様です。


 え、それってメーカーによって違うんじゃネ?と思いますが、「OBDⅡ」のは前身の「OBDⅠ」が有った様で、これは各メーカーによって外部診断装置が異なっていたそうですが、「OBDⅡ」は同じ形状・同じピン配置の接続コネクター・同じ故障コードを採用して互換性を確保しているので、不具合発生時には、メーカーを問わずに警告灯を点灯させる機能を持たせたそうです。これならな納得です。


  話がずれずれになっていて(笑)ですが、原付は「原チャリ」として親しまれてきていて、50ccの原チャリは、免許取得が簡単で、四輪普通免許でも運転可能なので、特に交通機関が少ない地方では貴重な足だそうですが、電動キックボードや電動アシスト自転車など他の移動手段に人気が移行し、最盛期の約200万台から、近頃は約12万台にまで販売台数が落ち込んでいるそうで、最盛期の200万台から6%まで販売数が減少している様です。


 この販売数現象に追い打ちをかけているのが、前記した次期排ガス規制の令和2年排出ガス規制の様で、 この規制は202210月末から全面適用されたましたが、原付一種クラスのみ202510月末までの猶予が与えられた原因は、排ガス規制は小排気量車ほど対策が難しく、50ccの場合は大幅な価格増が見込まれるそうで、メーカーとしてはコストがかかり、セールスも見込めないため、50ccが全て絶滅危惧種になる可能性があったそうです。


  そこでメーカーの技術開発や対策技術の低コスト化を求めるべく、原付一種のみ3年の猶が与えられた経緯があった様です、


  この延期は、メーカーをはじめ、全国約1600社のバイクショップが加盟する業界団体の「全国オートバイ協同組合連合会=AJ」が自民党オートバイ議連などに働きかけたことで実現したそうで、その期限の3年後に迫った今、新たな動きがあったのが・・・・・原チャリ125㏄案です。


  これは、「排気量50cc=原付一種の枠組み自体を見直す=、世界的に主流となっている110125ccモデルの最高出力を抑え、原付一種として扱う案になるそうです。


  この新しい枠組みは、、50ccという排気量ではなく、「最高出力」で原付一種を区分するというものだそうで、排気量最高出力になり様で、AJでは、自民党オートバイ議員連盟に以下の3つの案を提言したそうです。


 1.現行50ccモデルを令和2年排ガス規制に対応させる


 2.設計最高速を50km/hに制御し、排ガス規制対応しない


 3.125ccクラスのモデルを最高出力を4kW以下(案、50cc相当)に制御する、事の様です。


  結果、1は、温度が上がらないと浄化が始まらない触媒の特性から50ccでは達成が困難、2は低速トルクが悪化し、現行50ccより性能が劣るため、商品性が悪化するので困難、一方3は、排ガス対応、商品性、いずれの面も問題なく、原付ガソリン車が存続できる、そのため結果3が選択された模様で、議連と経産省、国交省、総務省、警察庁間の調整が進められているそうです。


  この案が実現すれば、排気量125ccバイクの排気量はそのままで、出力のみ5.4ps以下にデチューンした原チャリが新「原付一種」クラスととしてラインナップされることになる様です。


  この案が実現すると、アジアなどで販売されている低コストで軽量な110125ccスクーターが出力制御され、「原チャリ化」されるので、あくまで現行50ccモデルと同等の商品性とするのが狙いだそうで、下の画像は、前後14インチの大径ホイールが特徴のホンダ ディオ110(国内仕様 242000円~)で、ベトナム生産でグローバル展開されているモデルで、こうした現行国内モデルの出力を制限して「新原付化」もありえるそうです。


原付バイク.png


  もちろん原付免許制度のほか、原付一種ならではの30km/h上限、二段階右折といった独特なルールは継続し、このルールは枠組みの変更を機に見直して欲しい部分だそうですが、警察庁は免許制度の改正に消極的のようです。


  今後の「新原付一種」はどんなバイクになるのかが?だと思いますが。現行50cc125ccクラスを比べると、車格はほぼ同等の様ですが、車重は125ccの方が2030kg重くなりますが、 一方で馬力は現行50cc4ps台なのに対し、新原付は5.4psとややパワフルになるので、低速トルクも現行50ccより太くなるので、加速性能や坂道での走りは、車重増を帳消しにできる様です。


  又、世界的な110125ccモデルはアジアで50万~200万台規模を販売しているそうなので、大量生産によるスケールメリットも期待できるようで、価格は、現行50cc並みの20万円前後になるそうです。


  これらの車両はもちろん国内の排ガス規制をクリアするのが条件ですが、インドやベトナムの125クラスは既に日本の令和2年排ガス規制相当の排ガス規制をクリアしているので、日本仕様とする際に大きな問題は無いそうです。


  最後に、電動バイクは航続距離、インフラの未整備、高コストなどの問題があり、2025年からガソリン車の原付一種を完全電動化するのは困難だそうで、前記した、電動アシスト自転車や電動キックボードといった近距離の交通手段はありますが・・・・・航続距離が短いのが欠点で、より遠距離の移動手段として原付は優れている事は確かですが、・・・・・原チャリ・・・・125㏄になっても乗る人間のマナーが悪くて、危なくネ(笑)


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