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コロナ禍でタクシー会社は本当に赤字なのか?

 今回は「コロナ禍でタクシー会社は本当に赤字なのか?」を書こうと思います。


  とりま、2019年の6月の東京特別区・武三地区の営収を元に考えたいと思います。2019年はコロナ禍以前だったのですが、コロナ禍以前の赤字業者には触れませんが、東京ハイ・タク協会が公表している原価計算業者27社が黒字だった事と仮定します。


  日車当たりの営収は、込みで49,543円、抜きで44,588円になります。タクシーの原価の内、利益率は2%とされているので、100%―60%(歩合給)-2%(利益)=38%が原価になる事になります。


  なので、2019年の原価計算対象事業者27社の保有台数は1,789台なので稼働率79.4%だったので稼働台数は1,789台×79.4%=1,420台、休車369台になります。


  で、原価は1,420台×44,588/台×28%×30日≒5億3.280 万円になり、休車分はLP料金以外はかかるので、309台×4,588/×28%+12%)×30日」≒16.630万円になるので都合72.980万円になります。


  20226月は抜きで≓44,800円で、稼働台数は1,708台×69.4%1,185台になります。なので、休車は1,708台―1,185台=523台になります。


  2019年と同じ様に休車の経費を計算すると、523×44,800/×28%+12%)×30日」27.040万円になるので 計算してみると、売上は1,185台×44,800円×30=159.200万円で、稼働車両の諸経費が44.950万円、非稼働車両の経費が27.000万円で


前記した様に経費系は約71.600万円になり、歩合が60%とすると、歩合給は9.5.580万円となるので、支出計は・・・161.700万円になります。


  なので、営収159.200万円に対し支出▼161.700万円になるので・・・3,200万円の赤字です。27社なので平均すると1社あたり約120万円の赤字になります。(>_<)


  要は、202226月の日車営収が2019年度と同じになったとはいえ、休車経費が16.630万円から27.040万円と凡そ1億円増えているので、この休車による不足分はタクシー事業者の経営は決して楽では無いと思います。


  兎にも角にも、タクシー事業者は休車を少なくする事が急務ですが、今回のコロナ禍で一層タクシー乗務員は減少に向かいつつ有る様です。


  自分が思うに、今のままの歩合に依存した給料体系では厳しい様な気がします。京都では乗務員数が足りず、7000両のタクシーに対して6500人しかいないそうで、1車当たり0.9人だそうで、京都は特別としても、他の地域ではせいぜい1.21.4人くらいで、東京でも1.7人くらいだそうです。


  理想は、12.5人なのに・・・・・


  タクシー乗務員が集まらないのは、歩合偏重に偏らせたタクシー事業社が自らまいた種です。(@_@)


  タクシーの水揚げは水物です。タクシー業界が自らエッセンシャルワーカーを名乗るのなら、それなりの事を・・・・・無理でしょうけどネ(笑)


  話が大きくずれましたが、今のタクシー事業者は大手以外は赤字でしょう。東京の中小事業者はどうなんでしょう?


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