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初乗短縮500円と消費税10%で営収はどうなる

 今回は「初乗短縮500円と消費税10%で営収はどうなる?を書こうと思います。

 いよいよ初乗り短縮の運賃改定申請の期限が迫って来て、消費税の10%への値上げも直ぐそこです。前にも書きましたが、初乗り1.3㎞で500円、加算額を265mで100円として申請してます。時間メーターの改定については意図した事かどうかは分かりませんが触れていません。

 昨年の11月の営収を初乗500円とした時にどの様になるのかを計算してみました。先ず昨年の11月は、項目は稼働率・実車率・税別日車営収・乗車回数・総走行距離・実車距離・実車距離単価・客単価・客平均乗車距離の順番で記載すると、77.4%、42.7%、39,161円、27.6回、217㎞、92.6㎞、422.9円/Km、1417円/回、3.35㎞/回、になりました。金額は消費税別料金です。

 1回当たりの乗車額平均を新運賃で計算してみます。1回当たりの客平均乗車距離は3,350mなので初乗り2㎞以降の走行距離は1,350mになり、料金は1,350m÷293m×90円≒414円となるので、初乗り料金の730円と合計すると730円+414円=1,144円となります。平均乗車単価が1,417円なので1,417円-1,144円=273円が時間メーター料金になる計算です。

 273円÷1,417円≒19%が料金に占める時間メーターの料金の割合になります。この計算を初乗り1.3㎞で500円、加算額を265で100で円計算してみます。加算距離は3,350m-1300m=2,050mになるので、加算額は2,050m÷265m×100円=773円となるので、初乗り料金の500円と合算すると1,273円になります。

 ここ迄時間メーターを加味しなくても1,273円-1,144円=129円の値上げです。時間メーターを考えると、1,273円×119%=1,514円になり、平均乗車距離で見ると97円となるので、大雑把に言うと平均乗車距離の3.35㎞では100円の値上げです。

 次に営収について考えてみます。乗務員は1乗車回数に付き100円の値上げなので、100円×27.6回=2,760円の営収増になり、13勤では35,880円営収が増え。3,5800円×60%=21,528円の給料が増える計算になります。

 消費税に関しては現在8%なので1回の運賃は1,417円×1.08%=1,527円になりますが、今回は10%に値上げになるとともに料金も上がる様なので、同じ3.35㎞乗っても1,514円×1.1=1,665円になります。

 分かり難いので纏めると昨年の11月の値では、 平均乗車距離の3.35㎞なので、新料金では約100円乗車賃が上がり、消費税が10%になると138円の値上げになる計算デス。

 換言すると平均乗車単価が初乗り短縮と消費税が10%になる影響で、1,527円が1,665円になります。距離を乗る人にはもっと影響が出る様な気がします。

 昨年11月の営収は、税込み42,294円だったので、初乗新運賃500円、消費税10%では
1,665円/回×27.6回=45,954円になるので税込み3,660円の営収アップになります。

 初乗り500円とは「タクシー料金、安くなったジャン」と耳障りが良いですが・・・なんて事無く単なる値上げです。草


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