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タクシー無線のデジタル化と配車アプリ

 今回は「タクシー無線のデジタル化と配車アプリ」を書こうと思います。

 今更ですが、2016年の6月、タクシー無線デジタル化の移行期限であるアナログ無線の使用期限を迎えたました。これによりタクシー無線はデジタル化されました。デジタル化はこれ以降、無線通信による自動運転支援や配車アプリ・決裁機能などICTの利活用により、さらにタクシーサービスの向上に努めようとしている事が原因の様で、その為のデジタル無線への移行の様です。

 デジタル化移行達成には、IP無線利用の進展が大きい様で、不感地帯のないIP無線をスマホ配車や課金決裁システムとの併用した「これからのタクシー無線配車システム」と考えたタクシー事業の利用者も多い様です。
 
 IP無線とは、WIKI先生によれば、「携帯電話網や自営無線のデータ通信機能を使い、デジタルデータや音声をVoIP化して伝送する移動体通信サービスである。」となっています。
VoIP化とは「Voice over Internet Protocol」の略で、雑に纏めると、音声を各種符号化方式で符号化および圧縮→パケットに変換→IPネットワーク→「リアルタイム伝送」する技術の様です。

 因みに自分の勤めている会社は、富士通テン(株)のタクシー無線配車システムの携帯電話網を使用して広範囲に通信できる「IP無線タクシー配車システム」を採要しています。

 無線配車が入ると、操作画面に文字情報が入り音声で読み上げられ、乗車地までのルートが文字情報とナビに表示されます。目的地までの文字情報が無い時も有りますが。草

 換言すれば、通常の「電話での配車の依頼」には、タクシー会社のオペレーターが対応し、この時乗車場所を指定すれば、その地点をオペレーターが配車システム上で乗車地を指定するだけで、自動的に近くにいるタクシー運転手へ依頼が伝わり、乗務員は指定された現地へ向かう事になります。現在、タクシー無線も既にデジタル化が進められており、乗車地の住所は直接カーナビにセットされるという仕組みが前記の様に有ります。

 一方の「配車アプリ」の配車方法は、アプリからの配車も基本的には同様なのですが、アプリからの依頼はオペレーターを介さず、直接、配車システムに伝わり、そのまま依頼者の近隣のタクシー運転手に伝わるという流れです。配車システム上では、リアルタイムでどこにタクシーがいるかわかり、同様に配車アプリでもそうした状況が見えますし、配車依頼をした後もタクシーがやってくるまでの状況がわかるようになっています。


 換言すれば、配車アプリは、今迄の人力で行っていた「配車システム」への入力の、「乗車人の氏名」、「乗車位置」、「乗車地までのルート検索」、等々を人の手を介ずず直接アプリを配車システムに繋げる事になります。

 では、既存のタクシー事業者が無線配車システムを持っていなかったらどうなるのでしょう?それは次回以降に・・・

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