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法人タクシーの原価構成比と利益率

 今回は「法人タクシーの原価構成比と利益率」を書こうと思います。

 前回書いた様に少し古い話データですが、ざっくりタクシー事業者の利益率=利益 ÷ 売上高 × 100で計算出来ます。

 平成23年度はの原価計算事業者は31社で収入は29憶1,320、支出は28憶8,610万円、利益が2億7,100万円です。なので1社あたりの粗利益は平均すると1年間で約874万円になり、利益率は9.3%になります。平成24年度の1社当たりの利益は723万円になり前年より利益額は少ないのですが、利益率は9.4%で若干(0.1%)高くなっています。

 原価構成は、歩率60%と仮定すると、乗務員の給料は60%、その他の職員は13,4%、燃料油脂費7.0%、車両修繕費1.5%、 車両償却費1.7%、 営業外費用0.8%、その他…15.6%で合計100%に有ります。その他の15.6%には 保険料、自動車リース料、施設賦課税、施設使用料、事故賠償費、道路使用料等が含まれます。

 仮に1日税に1車当たり35,000円の営収平均が必要な会社だと仮定すると、乗務員の歩合を除くと、他の職員の給料で35,000円×13.4%=4,690円、燃料油脂費は35,000×7.0%=2,450円、車両修繕費は35,000円×1.5%=525円、 車両償却費は35,000円×1.7%=595円、 営業外費用は35,000円×0.8%=280円、その他の経費は35,000円×15.6%=5,460になって、合計すると14,000円になるので、1台当たりの利益の約10%(3,500円)を加えると。約17,500円、ざっくり約2万円になります。

 換言すれば、乗務員の給料を考えないと、1日1車の必要経費は、利益を考えなければ14,000前後、利益を考えると約17,500円、おおまかに2万円前後の様です。

 ならば、営収が1万円の乗務員でも乗せる方が車を休車させているより・・・大分ましです。草 

 営収2万円では会社によりますが、足切りにひっかかり、給料は45%前後だと思います。すると20,000円-(20,000円×45%)=11,000円が会社の取り分です。利益を考えなければ、14,000円-11,000円=3,000円になるので、新人で得収が2万円しか似乗務員でも、会社に取ってのマイナスはたった3,000円です。予想利益を加えても5,500円です。

 稼働率を上げる→営収の少ない乗務員でも乗務させる・・・事が会社の利益に繋がる事はこの事を見ても分かる様な気がします。

 逆に、会社の営収が上がれば当然利益も上がります。平均35,000円としたら1台の利益は35,000×10%×100台×76%(稼働率)×30日≒8,000,000円。稼働率90%なら約950万円になります。その差は約150万円。1日5万円の差が出ます。

 何か会社が稼働率を上げる事に必死なのが分かる気がします。草

 兎に角タクシー会社の粗利益利率は、概ね10%前後の様です。但しガバッテない事が前定です・・草

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