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クルー国会へ行く

 今回は「クルー国会へ行く」を書こうと思います。

 何かとライドシェアアプリで任意の謝礼方式?で話題になっている“クルー“が4月に入って国会で集中審議の展開がみられている様です。

 換言すれば、一民間企業の配車アプリが国会で集中砲火を浴びている形です。

 維新の国会議員は任意の謝礼に焦点を当て、「1,000円とかでは無く、例えば月間、年間20万円や1,000万円をもらう人もいるかもしれない。自発的な事になるのか。グレーな、よく分からない形のまま存在している事は非常によろしくない」と主張しています。

 この問題は、タクシー労働者及び事業者の意を受けて、国会議員が国会で主張したにすぎません。これが「質問」であれば、国土交通大臣は返答せざるを得ず、議事録にも残ることになると思います。

 「主張」では国会の質疑もあいまいに終わるので、一番はっきり白黒を付けるさせられるなら、質問主意書で質問をする事が前提です。

 労働組合及び事業者側からの意を受けた質問主意書が出されると、質問主意書への解答は、閣議決定されて行われるので、国土交通省の自動車交通局以外の部署は勿論、経済産業省、規制改革担当大臣の了解も必要です。最も関門となる内閣法制局の審査でしょう。

 そのため、謝礼をほのめかすくらいで、有償無償の解釈がなされるような、詰めの甘い発言は、閣議決定では、タクシー以外の問題も含めた謝礼問題の判断も必要となります。

 要は、謝礼の意味を国が定義する事になってしまいます。現在も無償の鉄道があり、標準お布施額が書いてあった事が有るそうです。今より大分昔にタクシーより公共性が高い鉄道で、標準利用のお布施が必要す。換言すれば「任意の謝礼」とも取れます。

 グッグってみるとそれは鞍馬山鋼索鉄道で、鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては、現在唯一の運賃が無料の鉄道です。しかし、鞍馬寺に諸堂維持の寄付金1口200円(小学生は100円。2015年までは小学生以上1口100円)を寄付した人だけが、鞍馬寺からの「お礼」のかたちで無料で乗車できるようになっているので、実質、寄付金200円が事実上の運賃となります。

 この様に「任意の謝礼」を見ると、運賃代わりになる鞍馬山鋼索鉄道「お布施」=「任意の謝礼」=「寄付金」はどうなる?・・・デス。

 この様に「任意の謝礼」を国会で問題にする事は無理が有る様に感じます。他に火の粉が飛ぶことを考えれば、当然「質問主意書」は提出出来ないと思います。

 要は、労働組合及び事業者側から意を受けたくらいでは、どうにもクルーの任意の謝礼問題は決着しないでしょう。大草原

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