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大和、変動迎車料金実験参加見送り

  今回は、大和自動車が変動迎車料金に関する実験参加を見送った事を書こうと思います。

 以前、「変動迎車料金」実証実験開始の事を書きました。その時は、東京4社の日本交通と大和自動車交通が名乗りを上げていましたが、最近、大和が不参加を表明しました。31日まで参加事業者を受付てている様ですが、現時点では大和の不参加で、日交グループの子会社や業務提携先を含め、全46社4,527台が参加する事になりました。

 大和の不参加の理由は、「乗客の混乱を考慮」して不参加の結論に至った様です。これは信和事業協同組合の総会後の懇親会で大和の社長が語った様です。

 信和事業協同組合とは、東京都内のタクシー協同組合で、東京無線協同組合、チェッカーキャブ無線に次ぐ第3位の東京のタクシー協同組合になります。

 平成23年に大和自動車交通と提携行い、車両仕様・乗車券・無線配車なども含めて同社にグループ化されました。大和のホームページにはグループ会社と紹介されていて、全30社2,503台となっています。

 その総会の懇親会で、「安い料金はまだ良いが、高い料金も出てしまう。業界全体でやらなけらば・・・」と語っています。

 何を今更・・・感です。何度も言っていますが、最初から分かっていた事です。運賃の値下げをすれば迎車料金との差は縮小します。初乗り410円、迎車料金310円でその差は100円です。

 初乗り運賃は料金だけで見ると、距離は短くなっているとはいえ730円の56%です。ならば迎車料金も56%の170円位にすれば、初乗りの距離が短くなった事を考えず値段だけ考えれば整合性が取れます。有体に言えば値段の「つじつま」が取れます。何も実証実験など行わなくても、利用者にとっては歓迎のはずです。よろしく無いのは収入が減るタクシー事業者だと思います。いっそ迎車料金など無くしてしまえば・・・と、思います。

 逆に高くしてしまえば、タクシー業会はどうみられるのでしょう?

 いくら閑散な時間帯の迎車料金を0円にすると言っても、朝などの繁忙時間帯の料金が現在の310円から高くなる様では「本末転倒」です。現在、問題になっている「初乗り運賃と迎車料金の差が小さい」換言すれば、「現在の迎車料金が高い」事は根本的に解決されないと思います。繁忙時間帯に無線を使って410円乗っていた人は高くなります。下手をすると迎車料金の方が高くなる事も有りえます。



 タクシーの繁忙時間帯は朝の通勤時間帯です。無線の繁忙時間帯は分かれませんが、もし朝の通勤時間帯と重なるとしたら・・・

 タクシー事業者も、迎車料金の310円をどうするか?など、けち臭い事を言わず、いっその事0円にする位の事を考えたらどうでしょう?

 王子は胸を張って初乗り410円にしたと言っていますが、2,300円以上の距離を乗れば、実際は値上げです。初乗り410円は実質値上げなので、迎車料金くらいは0円でも・・・良い様な気がします。

 現在も「迎車料金=?」の利用者もいます。「朝タクシーをアプリで呼んだら、駅まで410円だったのに、迎車料金を500円取られたよ」何て事も・・・有りえます。
 

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